ヨヒンビンの効果効能、摂取量、副作用まとめ
このページでは、ヨヒンビンの効能についてご紹介します。
ヨヒンビンは、日本では劇薬に指定されていますので、精力増強サプリのような精力剤へ入れて販売したり製造することは、薬機法に違犯するので逮捕されます。
効果は期待できますが、摂取量を無視して飲んだりすると非常に危険なものであることはご承知おきください。
ヨヒンビンとは?
目次
ヨヒンビンとはアカネ科のヨヒンベという西アフリカで採れる植物から抽出された、アルカロイド系の成分のことです。
天然成分の精力成分としては最強クラスの効き目を発揮します。
即効性もすぐれており、服用後、1時間程度で勃起するとの報告もあります。
日本では、ヨヒンビンは劇薬に指定されていますので医薬品として処方されるものです。
そのため医薬品ではない、精力剤やサプリメント、エナジードリンクなどに含むことは薬機法違反になります。
とはいえ、悪質な業者がヨヒンビンを精力剤に混ぜたり、個人輸入代行業者を利用すればヨヒンビンが含まれているサプリメントを手に入れることは、さほど難しいことではありません。
ヨヒンビンの作用機序
作用機序の機序とは仕組みのことです。
つまりこの項では、ヨヒンビンの作用する仕組みについて紹介します。
ヨヒンビンとセロトニンの作用秩序
セロトニンは、脳で働く神経伝達物質です。
感情を抑制するのに重要な役割を果たしており、精神を安定させるには不可欠の物質です。
セロトニンが足りなくなると脳の機能低下が起こり、「考えがまとまらない」「疲れやすい」「イライラしやすい」「落ち込みやすい」といった症状が起きやすくなります。
どれもネガティブな感情ですから、セロトニンが不足するとマイナス思考が強くなると言ってもいいでしょう。
また、「朝起きられない」「睡眠時間が長くなる」など、体調にも影響を及ぼすことがあり、「食欲をコントロールできない」「体重が増える」など、セロトニンが不足すると肥満の遠因にもなります。
いわゆる、ストレスから大食いするのは、セロトニン不足が関係していることもあるようです。
セロトニンが不足する原因
では「なぜセロトニンが不足するのか?」というと、その原因のひとつに日照不足が挙げられます。
つまり、太陽の光を浴びないとセロトニンが作られないのです。
日光を浴びると、目から脳に信号が発せられて、脳でセロトニンが活発に分泌されるようになります。
このため、セロトニン不足が起きやすいのは、日照時間が短い冬に多いことがわかっています。
人間には交感神経と副交感神経の2種類の異なる働きをする自律神経があります。
交感神経は興奮や緊張したときに優位になる神経で、アドレナリンが大量に分泌される状態になります。
夏になると陽気で活発になり、冬になると物静かで暗くなりがちなのは、季節の感覚だけでなく、セロトニンの生成とも関係があるのかもしれません。
セロトニンの分泌量を増やすには?
反対に、セロトニンは歩くことで分泌量が増えます。
人間は教わらなくても、イライラの解消法を知っているわけです。
この他、ジョギングなどの軽い運動でもセロトニンを増やすことができますから、軽い運動が健康にいいのはこういう理由もあるのでしょう。
また、食事のときによく噛むとセロトニンの分泌が増えます。
咀嚼が健康に良いのは、セロトニンの分泌を活性化するのもひとつの理由のようです。
セロトニンを効率よく分泌する方法
セロトニンを効率よく分泌するには、トリプトファンを摂取することが大切です。
トリプトファンはセロトニンの材料となる物質で、魚や肉、大豆製品、卵、ナッツ、バナナなどに多く含まれています。
また、ビタミンB6も必要ですが、ビタミンB6は魚や肉、バナナなどに含まれています。
こうして見ると、魚、肉、バナナを多く摂取すればセロトニンが増えることがわかります。
これらを程よく食べて、少し多めに太陽光を浴びるようにすると、セロトニンの分泌量を増やすことができます。
ヨヒンビンの服用で副交感神経が優位に
副交感神経とはリラックスしたときに優位になる神経です。そして、勃起する上で重要になる自律神経は副交感神経です。
そのため、ヨヒンビンを服用すれば、交感神経の働きが遮断されて、強制的に副交感神経を優位にします。
交感神経の方が興奮や緊張を促す神経なのだから、「ヨヒンビンの作用機序で交感神経を遮断するのはおかしいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、たとえば、スポーツの試合中に気持ちが高ぶったとしましょう。その時は、まさに交感神経がもっとも優位になっている状態です。
しかし、そのようなときに何の性的刺激もなく勃起することはまずありません。
つまり、交感神経が最も働いているので、不要な泌尿生殖系や消化吸収系の運動を抑制してしまうのです。
そのため、交感神経は勃起を阻害してしまうのです。
また、交感神経が優位の場合、血管を収縮する作用のあるアドレナリンという興奮物質が分泌されます。
アドレナリンは、興奮状態が高まったときに出ると言われています。
特にスポーツなどで、いわゆる「ハイ」になった状態を「アドレナリンが出ている」などと言ったりします。
しかし、アドレナリンは興奮したりハイになった時だけ出る訳ではありません。
アドレナリンをうまく利用するとストレス解消になったり、健康にもよい影響を与えます。
アドレナリンは、交感神経が優位になったときに副腎から分泌されるホルモンです。
もとは動物が身の危険を感じたときに、戦うか逃げるかを判断するために必要なホルモンでした。
つまり、動物が生き残るために必要とするホルモンで、人間もかつては動物の仲間でしたから、私たちの体内にもその片鱗が残っているのでしょう。
ただし、交感神経が優位になったときに分泌されるホルモンなので、勃起力や精力増強とは関係のないところで起こります。
スポーツで興奮状態になったときに出やすいホルモンなので、その状況はセックスにも結び付きやすいように感じますが、どうもそうではないようです。
これは体が闘争状態になったことを意味します。
この分泌を抑制する働きもヨヒンビンにはあります。
【雑学】アドレナリン分泌は自己防衛!?
人間は恐怖や不安を感じても興奮状態となり、血圧や心拍数が高くなります。
つまり、何らかこのストレスがかかるとこのような状態になるわけです。
これは身を守ろうとする本能からくるもので、アドレナリンが大量に分泌されるとともに、血液がドロドロになります。
これは、血液がサラサラだと負傷した際に出血量が多くなるので、できるだけ生き伸びる知恵として、血液をドロドロにして出血量を抑えるのです。
また、アドレナリンが出ると少々の打撲や怪我では痛みを感じなくなります。
これも、痛みで体が動けなくなるとそれだけ運動能力が落ちて危険の回避能力が低下するので、それを防ぐために人類が身に付けた身体機能なのでしょう。
闘争中は何でもなかったのに、危険が去ってホッとした途端に体のあちこちが痛み始めます。
スポーツでも、試合中は何も感じなかったのに、試合が終わると急に怪我した箇所が痛みはじめるといった経験は、多くの人が持っているでしょう。
すべては人間が動物の仲間だった頃に生き残るために必要だったサバイバル術で、今の私たちにもその名残があるわけです。
ヨヒンビン=心因性EDに対して効果的
前述の通り、興奮状態を鎮めて勃起しやすくなるように、副交感神経優位の状態にする作用があるわけです。
また、うつ状態の時にはα2受容体の機能がアップしたり、セロトニン神経系は性行動の抑制の作用があったりしますので、セロトニンに対する拮抗作用のあるヨヒンビンは、これらの働きも遮断します。
この結果として、心因性EDの改善効果が期待できるわけです。
※ちなみに、現在主流の勃起薬である「バイアグラ・レビトラ・シアリス」などは、勃起を鎮める酵素であるPDE5の働きを抑制して、勃起しやすいコンディションを作りますので、ヨヒンビンの作用機序とはまったく異なります。
ヨヒンビンの誤解された作用
よくあるヨヒンビンの誤解として、催淫効果(性欲アップ)や精力増強効果があげられます。
これはどちらともありません。
繰り返しになりますが、ヨヒンビンにあるのは交感神経α2受容体の遮断作用やセロトニンに対する拮抗作用のみです。
つまり、興奮を抑えて勃起しやすいコンディションを作るだけなので、催淫効果も精力増強効果もありません。
ヨヒンビンのダイエット効果
ヨヒンビンHCLというサプリメントが個人輸入代行業者により販売されています。
日本でヨヒンビンが入ったサプリメントを、製造したり販売するのは禁止されていますが、外国人輸入代行業者が外国から個人輸入したものを販売する場合は、薬機法で取り締まることができません。
ヨヒンビンHCLの効能の1つに、女性に嬉しいダイエット効果があります。
つまり、 ヨヒンビンには食欲を抑制する効果があるのでダイエット効果も期待できるというわけです。
また、脂肪酸を燃焼させるので代謝が促進され脂肪合成が抑制されるので、体脂肪を減少させる効果があるというわけです。
ただ、詳しくはヨヒンビンの用法で説明しますが、ダイエット目的のためのヨヒンビンの摂取は「健康のためなら死んでもいい」というレベルの話になりますので、オススメはできません。
ヨヒンビンの用法/1日上限摂取量
ヨヒンビンは厚生労働省により、劇薬に指定されています。
繰り返しになりますが、医薬品ではない精力剤増強サプリや精力剤にヨヒンビンを使用した場合、薬機法違反で逮捕されます。
劇薬なので、ヨヒンビンを長期的に服用することも禁止されています。
また、
・抑うつ
・精神疾患
・心臓病腎臓病
・肝疾患
・前立腺に病気のある方
これらの方への服用は注意投与となっています。
もし、これらの病気がある人がヨヒンビンの含まれている医薬品を使用したい場合は、かかりつけの医師や薬剤師に相談したうえで使用することをおすすめします。
個人の判断で大丈夫だろうと安易に考えて使用してしまいますと、後述する副作用で痛い目を見る可能性が非常に高いといえます。
そして、ヨヒンビンは多く摂取すれば勃起力がアップするというものでもありません。
少ない量の摂取で本来の力を発揮するものであり、単純に多く飲めばより効果が出るというわけではありません。
ヨヒンビン副作用
ヨヒンビンは医薬品なので副作用が必ずあります。
そして副作用としては、
・嘔吐
・発疹
・めまい
・虚脱感
・手足のしびれ
・動悸
・血圧上昇
・顔のほてり
・冷や汗
・早漏
この様な症状があります。
そのため、遅漏による膣内射精障害にヨヒンビンを応用する研究が始まっています。
ヨヒンビンは作用の非常に強い劇薬です。現在抱えている疾患によっては非常に危険な副作用があらわれる可能性もあります。
そのため、前述した個人輸入代行業者が販売しているサプリメントには、絶対に手を出さないのが身のためです。
個人で使用を判断するのではなく、必ず医師や薬剤師と相談してから使用するようにしましょう。
当サイトではヨヒンビンはおすすめしません
当サイトでは、ヨヒンビンは劇薬指定されていますので、オススメしていません。
確かに即効性はありますが、長期的な服用はあまりにも危険すぎるからです。
効果の面からみればヨヒンビンは優れているのですが、バイアグラなどの勃起薬がすでに販売されている現在において使用するメリットはほとんどありません。
それよりも、健康に有用な成分であるアルギニンやシトルリンが使用されている、精力増強サプリなどを使用した方が健康的で安全なセックスライフを楽しむことができるでしょう。
【ヨヒンビン】まとめ
ヨヒンビンは、日本では劇薬指定されている医薬品です。
そのため、医薬品として製造販売しなければなりません。
そして、医薬品なので副作用がありますし、1日の摂取目安量を絶対に守らないと重篤な副作用に悩まされる可能性があります。
そのため、当サイトではヨヒンビンはおすすめしていません。
ヨヒンビンの副作用としては、
・悪寒
・嘔吐
・発疹
・めまい
・虚脱感
・手足のしびれ
・動悸
・血圧上昇
・顔のほてり
・冷や汗
・早漏
このようなものがあります。
もし、ヨヒンビンを使用するのでしたら、医師や薬剤師に相談し、その指導の元で使用しましょう。
ヨヒンビンは多く飲めばそれだけ効果がアップするというものではありません。
少ない量を飲むことで本来の効果を発揮する少し変わった特性がありますので、 絶対に多く飲まないよう注意しましょう。
また、個人輸入代行業者でヨヒンビンのサプリメントを販売している業者もいますが、危険なので利用すべきではありません。
精力増強などを考えているのでしたら、アルギニンやシトルリンが含有されたサプリメントを利用すると効果を実感できるはずです。
詳細は別記事で解説していますので、併せてご覧下さい。