ハーブ系精力剤とは何?主要成分とその働きについて徹底解説

ハーブ系精力剤の主要成分とその働き

男性の性欲、精力は20代をピークに低下し始め、40代を超えると急激に下がり始めます。

女性の場合はその逆で、20代のころは可愛らしくても30代を迎えるころから、性欲も精力も強くたくましく上昇し始めます。

これらの傾向は男女ともに男性ホルモンの作用によるもので、男の男性ホルモンは年齢と共に低下するのに、女性は逆に強化されていくためです。

年々セックスが強くなっていく女性に対抗するには、やはり精力剤のサポートが必要なんじゃないか、そう感じている男性は少なくないでしょう。

しかし、ひと口に「精力剤」といっても、いろいろな商品があるし、そもそも本当に効くのかどうかわからない。

バイアグラのお世話にはまだなりたくないし、スッポンや赤マムシは精力絶倫なイメージですが高い値段に見合うだけの効果があるのかどうか…。

そんななかにあって、ハーブや漢方は古くから世界各地の伝統医療に使われており、一部は現代医療のなかにも取り入れられています。

というわけで、ハーブや漢方で精力剤として使われている素材や成分、気になる効果と副作用、商品についてなど、あなたの知りたい情報をまとめて公開しますので、最後までお見逃しなく!

ハーブの持つ意味とその起源、有効性について

目次

ハーブの語源はラテン語の「野草」を意味しますが、一般的には薬草や料理の香りづけ、香辛料などに使用される有用な植物全般をハーブといいます。

ヨーロッパのハーブティー、インドの香辛料、中国医学の生薬などはすべてハーブと呼んでいいでしょう。

これらのハーブには「医食同源」という共通点があり、食事として摂ることで身体機能によい影響をもたらすという考え方に基づいています。

近年、食品には栄養素を補給するための働き(一次機能)、おいしさや食事を楽しむ感覚や嗜好の満足(二次機能)に加えて、健康の維持向上に働く生体調節機能(三次機能)が強調されるようになっています。

1980年代に行われた文部科学省の研究では、栄養素の三次機能について、生体の制御、疾病の防止、疾病の回復、体調リズムの調整、老化の抑制をあげ、後のトクホ(特定保健用食品)の創設につながりました。

ところが、インドのアーユルヴェーダ、中国の中医学とそこから派生した日本の漢方、ヨーロッパのメディカルハーブなどは、数千年の昔からこうした食の持つ効能について理解し、実践してきたのです。

こうした薬用植物を用いた伝統医学はインドや中国にとどまらず、南米や東南アジアにも広く分布しています。

現在では、交通網の発展によって物流や人的往来がグローバルになり、ローカルに埋もれていた有用なハーブが次々と発掘され、その機能性についてさまざまな研究がなされるようになってきました。

それではハーブ系精力剤の種類とその働きについて解説してまいりましょう。

高麗人参

高麗人参は日本での学名をオタネニンジンといい、徳川八代将軍吉宗が諸藩の大名に苗を与え、栽培を勧めたため「御種人参」と呼ばれたことに由来します。

吉宗がなぜ栽培を勧めたのかというと、高麗人参は中国最古の医薬品辞典である神農本草経に最上級の薬草として掲載されており、その薬効は「五臓を補い身を軽くし、年齢を延ばす。精神を安んじ魂魄を定め、驚悸を止め心を開き智を益する」不老長寿の薬だったからです。

高麗人参の効能を現代風にいえば、「血流と免疫力をアップし、ストレスを抑えて認知機能を改善、老化を防ぐ万能薬」となります。

高麗人参の効果の源はサポニンと呼ばれる約40種類の植物特有の化合物で、とくに高麗人参に特有なものをジンセノサイドと総称します。

多種多様なジンセノサイドがさまざまな薬効をあらわすのが高麗人参の特徴です。

ジンセノサイドはステロイドサポニンの一種であり、性ホルモン受容体と直接結合します。

そのため、エストロゲン受容体やプロゲステロン受容体と結合すれば女性ホルモン様の作用を示し、アンドロゲン受容体と結合すれば男性ホルモン様の作用を示すのです。

韓国での臨床試験では1日1~3gを2~4か月摂取することでEDや性欲減退に改善がみられた、とする報告がありますが、研究の件数は少なく、科学的な根拠証明するには至っていないようです。

ニンニク


ニンニクは漢字で大蒜と書きますが、ニンニクのほか、オオビル、ダイサンなどとも読みます。

漢方生薬ではダイサンの名で知られ、強壮強精、疲労回復に効果があるとされてきました。

ニンニクの臭い成分アリシンはビタミンB1(チアミン)と結合することで、ビタミンB1の機能性を長時間継続させる作用があります。

アリシンとチアミンの結合体はアリチアミンと呼ばれ、疲労回復薬アリナミンのベースとなったことはあまりにも有名です。

ニンニクにはアリインという化合物を含む細胞とアリナーゼという酵素を含む細胞とがあり、ニンニクをつぶしたりすりおろしたりすることで細胞が壊れ、アリインはアリナーゼによってアリシンとなります。

アリインは硫黄イオウを含む含硫アミノ酸ですが、含硫アミノ酸には男性ホルモンの分泌を促進する作用がありますので、ニンニクを切ったりすりおろしたりせず、生で食べれば強精効果を得られると思われます。

しかし、同様の含硫アミノ酸はタマネギなどネギ科の野菜にも多く含まれていますので、ニンニクよりも生のタマネギのほうが効率よく摂ることができるでしょう。

マカ


標高3,000メートルを超える南米ペルーのアンデス高地に育つマカ。

酸性の土壌と強烈な紫外線、寒暖差の激しい過酷な環境で育つマカは、大地の養分をすべて吸い尽くしてしまうため、マカを収穫した土地には数年間雑草すら生えない、といわれています。

1998年、当時のフジモリ大統領によってはじめて日本に紹介されると、当時流行していた健康番組で取り上げられ、一躍人気サプリメントの仲間入りを果たしました。

マカの強精効果はそのメカニズムが未解明のままで、日本ではマカに含まれるグルコシノレートという含硫アミノ酸が効果の主成分ではないかという考え方が大勢を占めています。

しかし、マカの輸入量世界一のアメリカでは、マカエンというマカ独特の脂肪酸が主成分との説が有力です。

収穫されたマカは、出荷されるまでおよそ3か月のあいだ乾燥のために貯蔵されます。

その間にマカエンはマカミドという脂肪酸に変化しますが、マカミドはカンナビノイドの一種であるとされています。

カンナビノイドとは大麻に含まれ、幻覚や多幸感をもたらす化合物で、近年海外では一部のカンナビノイドが医療用大麻として解禁される動きが相次いでおり、日本でも規制対象とならない麻の種子や茎から抽出された麻の精油が輸入されています。

マカミドはヒトの脳内に存在するカンナビノイド「アナンダミド」に似た物質で、男性ホルモンの量に直接的な影響を与えずに強精効果をもたらすと考えられています。

ムイラプアマ


ムイラプアマはブラジルのアマゾン川流域に自生する低木で、古くから男女ともに精力を増強する媚薬として現地の人たちに珍重されてきました。

また、精力剤としてだけでなく、神経や筋肉の疲労をやわらげ、リウマチにも効果があるとされています。

20世紀の初めごろ、ヨーロッパの探検隊によって欧米に広められ、原産地のブラジルだけでなく、イギリスをはじめとする欧州各国や米国でも人気の高いハーブです。

ムイラプアマの薬理作用については1920年代から研究が続けられており、ムイラプアミンという独特のアルカロイドが効果の中心であるといわれています。

ムイラプアマの性機能に関する研究はあまり多くありませんが、ED患者を対象としたある試験では、51%の被験者に勃起の改善が、62%に性欲の増進がみられた、と報告しています。

しかし、残念なことにバイアグラが発売された1990年代後半以降、ムイラプアマに関する研究はほとんど停止してしまったようです。

カンカニクジュヨウ


カンカニクジュヨウは強壮強精剤として知られる漢方生薬「ニクジュヨウ」の起源となった植物で、新疆ウイグル地区のタクラマカン砂漠に自生する寄生植物です。

カンカニクジュヨウの原産地周辺は世界四大長寿地域のひとつとして知られ、100歳以上の高齢者の割合は、広大な中国の中でも最多といわれています。

カンカニクジュヨウには、免疫力をアップさせるといわれるハーブ「エキナセア」の主成分エキナコシドが含まれ、その含有量はエキナセアをしのぎ全植物中でナンバーワンです。

また、アクテオシドというポリフェノールの抗酸化力はレスベラトロールの15倍とされています。

カンカニクジュヨウの精力剤としての主成分はカンカノシドと呼ばれる成分で、強い抗酸化力とともに血管を拡張する作用が発見されています。

このカンカノシドによる血管拡張作用により勃起力が強化され、強精作用をもたらすと考えられています。

トンカットアリ


トンカットアリはマレーシアやベトナム、インドネシアなど東南アジア諸国で万能薬として知られる伝統的なハーブです。

特にマレーシアでは、古くから男性にとって心強い夜のサポート役として珍重されてきました。

しかし、トンカットアリは非常に生長の遅い植物で、幹の直径が15センチほどになるのに10年かかるといわれ、栽培には不向きなため原産地以外で流通することはほとんどありませんでした。

ところが、2000年代に入ってマレーシア国内でバイアグラに対抗する商品として注目を集めてから、マレーシア大学を始め、世界各国の研究機関で研究されるようになったのです。

近年ではマレーシア政府もトンカットアリ製品の許認可事業に乗り出し、世界各国への輸出が進んでいます。

マレーシア大学とシンガポール大学が共同で行った研究では、トンカットアリは勃起時の硬さを向上させ、性欲を増進してセックスにかける時間を延長した、と報告しています。

また、去勢したオスのマウスにトンカットアリを与えたところ、性欲が回復し、交尾が可能になったとしています。

マレーシア大学の別の研究では、トンカットアリは精巣でつくられる男性ホルモンの量を約5倍に増加させたとし、韓国の研究ではEDに対する効果は高麗人参の約5倍と報告しています。

トンカットアリに含まれるユーリコマノンという化合物には、以下の作用が報告されています。

  1. 男性ホルモン(テストステロン)の量を増やし活性化させる
  2. 勃起時に働くシグナル伝達物質cGMPを増加させる
  3. 副腎で男性ホルモン(DHEA)の合成を促進する

トンカットアリは現在も世界各国でさまざまな研究が続けられています。

アカガウクルア


タイの伝統的な強壮強精剤「アカガウクルア」は別名をソフォンともいい、メコン川流域に暮らす先住民にとって欠かせないハーブです。

タイの国立チュラロンコン大学と日本の製薬会社が共同で行った研究では男女を問わずDHEAの増加が確認されています。

DHEAとは、男性ホルモンや女性ホルモンの原料となるステロイドホルモンで、DHEA自体にも男性ホルモンとしての弱い作用があります。

また、DHEAは「若返りホルモン」とも呼ばれますが、加齢とともに減少してしまいます。

タイ・チュラロンコン大学では30歳から69歳までの17人のED患者に対し、アカガウクルアを3か月間投与する臨床試験を行いました。

その結果、17人中13人に対して、中程度以上の改善がみられたと報告しています。

研究結果からの考察として、DHEAの分泌促進以外にもアカガウクルアにはシグナル伝達物質cAMPを分解する酵素の働きを抑える作用があるとしています。

cAMPとは血管平滑筋に作用して血管を拡張し、血流を促進するシグナル因子で、cGMPも同様の働きを持ちます。

分解酵素の働きを抑える作用はバイアグラなどED治療薬と同様のメカニズムで、アカガウクルアは天然のバイアグラとも呼ばれています。

アカガウクルアはDHEAの分泌を促進して性欲を高め、cAMP分解酵素の作用を阻害することで勃起力をサポートします。

まとめ


今回ご紹介した強壮強精ハーブは千年以上の昔から使用されてきたものが多く、食経験が豊富な植物ばかりです。

正しく適量を使用する限り、重篤な副作用は報告されていません

また、効果についても伝統医療だけでなく、現代科学による確認試験が行われたものがほとんどです。

高麗人参とニンニクについては滋養強壮、スタミナ食としてもおなじみで、強精剤としては比較的穏やかな作用といえます。

マカとムイラプアマに関しては古くからの伝統医療において確かな実績がありますが、科学的な解明には至っていません。

カンカニクジュヨウ、トンカットアリ、アカガウクルアに共通するのは血管を拡張させて血流を増やし、勃起力を強化する作用です。

また、トンカットアリとアカガウクルアは血管拡張以外にも、それぞれテストステロンとDHEAという男性ホルモンを増加させる働きが認められています。

今回のハーブ系精力剤を作用の有用性、信頼性という点から比較すると、おすすめは以下の順序となるでしょう。

  1. トンカットアリ
  2. アカガウクルア
  3. マカ
  4. カンカニクジュヨウ
  5. 高麗人参
  6. ムイラプアマ
  7. ニンニク

もちろん、このほかにも数多くのハーブ系精力剤が存在していますが、現在明らかにされている実力からすれば上記のハーブがトップ7といえます。

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最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

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