エナジードリンクは精力剤の代替効果アリ?その成分から徹底検証

エナジードリンクは精力剤の代替効果アリ?その成分から徹底検証

昭和の時代、疲労回復・滋養強壮をうたい文句に、モーレツサラリーマンの味方・栄養ドリンクが一大ブームを巻き起こしました。

時代は下って令和の今、サラリーマンに限らず世の男性を勇気づけているのがエナジードリンクです。

 

レッドブルの「翼を授ける」、モンスターエナジーの「野生を解き放て」、いずれも精力剤としての効果を期待させるキャッチコピーですよね。

飲むと元気になる=精力増強になる?そんなイメージを抱かせるエナジードリンクですが、本当のところはどうなんでしょうか。

 

果たしてエナジードリンクでムスコも元気になるのか?エナジードリンクに含まれている成分から、精力剤としてのパフォーマンスを徹底検証します。

 

エナジードリンクがつくられた目的とは?

エナジードリンクのエナジーとはいうまでもなくエネルギーのことですが、呼び方ひとつで印象は大きくかわります。

エネルギーというと動力源や燃料を思い浮かべ、エナジーというと活力や精力のイメージがわくから不思議ですね。

エナジードリンクの元祖「レッドブル」は1970年代終わりのタイが発祥の地です。

 

当時タイではリポビタンDが大ブレイク中で、リポD より低価格な商品として「グラティン・デーン」というタイオリジナルの栄養ドリンクが発売されました。

この「グラティン・デーン」に目をつけたのがオーストリア人のビジネスマンで、彼は欧米で栄養ドリンクのビジネスを展開しようともくろんでいました。

 

そこで、グラティン・デーンの販売権を獲得、独自の改良を加えて「レッドブル」として販売を始めたのです。

グラティン・デーンとは「赤い野牛」の意味で、レッドブルの商品名と二頭の雄牛が角を突き合わせるおなじみのロゴは、グラティン・デーンから継承されたものです。

そして、改良にあたってレッドブルがお手本にしたのは、すでに日本のみならず東南アジアを席巻していたリポビタンDでした。

 

つまり、最初のエナジードリンクが目指したものは栄養ドリンクの代名詞ともいえるリポビタンDであり、成分や効果も栄養ドリンクを目指したものだったのです。

ただひとつ違うのは、レッドブルが炭酸飲料だったということで、いうなれば成分や効果はリポビタンDを、テイストはオロナミンCを目指した、ともいえます。

 

エナジードリンクと栄養ドリンクの違い

もともとリポビタンDを参考に開発された商品である海外版レッドブルの主な配合成分は、タウリン1000mg、グルクロノラクトン600mg、カフェイン80mg、あとはイノシトールとナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、ビタミンB12です。

グルクロノラクトンとはリポビタンが発売された当初からの永遠のライバル・グロンサンの主成分であり、肝機能を改善する医薬品です。

 

リポビタンもグロンサンも、医薬品として発売されましたが、その後の薬事法改正で医薬部外品に変更されました。

リポビタンのタウリン、グロンサンのグルクロノラクトン、どちらも肝機能の改善により疲労を回復させることを目的としています。

リポビタンもグロンサンも、アンプルに入ったビタミンドリンク剤として販売されていましたが、当時は大塚製薬も同じアンプル入りの「グルクロン酸ビタミン内服液」を販売しており、薬局で手軽に飲めるビタミン剤として似たような商品同士がしのぎを削っていました。

 

そんな中で、アンプル入りビタミン液の競争から先んじて抜け出したのが、1962年に発売されたリポビタンDです。

それまでのアンプル剤よりもはるかに量が多く、味も良いリポビタンDはまたたく間にブレイク、他のアンプル剤は後塵を拝することになります。

そこで、なんとかリポDに追いつこうと、ドリンク剤に炭酸を入れて飲み味に刺激とさわやかさを与えるというアイデアを基に誕生したのが、大塚製薬のオロナミンCです。

しかし、当時の厚生省は炭酸飲料を医薬品とは認めなかったため、やむをえずオロナミンCは清涼飲料水として発売されることになりました。

 

医薬品という看板を外すことになったオロナミンCですが、薬局で売ることができなくなった代わりに、食品店はもちろん、駅や病院の売店、当時急速に増え始めたボーリング場から銭湯まで、販路は大きく拡がり、またたく間にリポビタンDと人気を二分する商品へと成長しました。

一方、海外では日本のような配合成分の制限はありませんので、最初からリポビタンDやグロンサンと同じ成分を使用しつつ、炭酸飲料として販売することが可能だったわけです。

 

こうして、栄養ドリンクの主成分であるタウリンやグルクロノラクトンを配合しつつ、オロナミンC風の炭酸飲料に仕上げた世界初のエナジードリンク「レッドブル」が産声を上げることになります。

 

国産のエナジードリンクと海外産のエナジードリンクの違い

欧米をはじめ世界市場で成功を収めると、レッドブルはいよいよ栄養ドリンクの本場である日本市場への上陸をもくろみます。

しかし、レッドブルが日本上陸を果たすためには薬事法というとてつもなく高い壁を乗り越えねばなりません。

炭酸をやめるか、タウリンをやめるか?しかし、炭酸をやめればもはやレッドブルではなく、単なるリポビタンDのコピー商品に成り下がってしまいます。

タウリンやグルクロノラクトンなどの医薬品成分を使わず、さらにレッドブルのテイストを残したまま、エナジードリンクとして勝負するにはどうすればよいか?その答えがアルギニンによるタウリンの代替でした。

 

しかし、レッドブルがやむなくアルギニンを採用したおかげで、本来の「栄養ドリンク」とは異なる「エナジードリンク」が誕生したといっても過言ではないでしょう。

その後、日本に続々と上陸を果たした海外のエナジードリンク勢も、日本で製品化された国産エナジードリンクも、ほとんどがアルギニンを採用していることがそれを証明しています。

 

エナジードリンクの成分が持つ効果とは?

エナジードリンクはリポビタンDなどの「医薬品成分を配合した医薬部外品」と違い、効果効能をうたうことはできません。

商品分類はあくまでも清涼飲料水であり、CMなどでも一貫してイメージ戦略がとられています。

「翼を授ける」、「ココロ、カラダ、みなぎる」「野生を解き放て」など精力をイメージするキャッチコピーが多いのがエナジードリンクの特長ですが、それはなぜでしょうか。

 

その理由は、タウリンの代替品としてやむなく使用されたアルギニンによる作用と、ドリンク剤に欠かせないカフェインの持つ「ある効果」が存在するためなのです。

 

アルギニン

アルギニンはたんぱく質に含まれるアミノ酸ですが、体内でも合成できるため必須アミノ酸には分類されません。

肉や魚などのたんぱく質から摂取できますが、さまざまな生理作用に必要とされるため、体内では不足しがちなアミノ酸です。

アルギニンの主な機能は、体内で発生する毒性の強いアンモニアの分解、成長ホルモンの分泌促進、免疫機能の向上、疲労回復と運動機能の向上などです。

 

しかし、アルギニンが持つ最大の機能性は血管の拡張で、これがエナジードリンクとして最も期待の大きい作用でもあります。

私たちのからだじゅうに張りめぐらされた動脈血管は、周囲を平滑筋という筋肉で覆われており、平滑筋が収縮すると血管は狭まり、弛緩すると血管は拡張します。

 

アルギニンは血管の内皮組織で酵素によって一酸化窒素(NO)に変換され、NOは細胞内のシグナル伝達物質(セカンドメッセンジャー)を活性化させます。

平滑筋のなかに拡散されたセカンドメッセンジャーは平滑筋を弛緩させて血管を拡張します。

 

これが心血管でおこれば狭心症や心筋梗塞の発作を収束させる効果があり、ペニスで作用すれば海綿体を拡張して血流を増加させ、勃起を起こす原動力となります。

エナジードリンクが日本に上陸するとき、タウリンやグルクロノラクトンが使用できず苦肉の策として採用されたアルギニンですが、結果的には医薬品成分よりもエナジードリンクにふさわしい成分だったといえるでしょう。

 

カフェイン


コーヒーを飲みすぎると眠れなくなる経験をしたことのある方は多いと思いますが、いうまでもなくカフェインは神経を興奮させる覚醒作用を持っています。

そのため、ほとんどの栄養ドリンクにも含まれており、「飲むとハイになる=元気になる」ために最も有効な成分といえます。

カフェインはエナジードリンクにおいても覚醒作用=元気になる効果を期待して配合されているものと思われます。

 

しかし、カフェインには多くの人が知ることのないもうひとつの作用があるのです。

アルギニンは血管内皮細胞でNOとなってセカンドメッセンジャーを活性化し、セカンドメッセンジャーによって平滑筋が弛緩して血管の拡張が起こる、と説明しましたが、セカンドメッセンジャーが増えることによって、逆にセカンドメッセンジャーを分解する酵素も分泌され始めます。

ペニスに限っていえば、セカンドメッセンジャーが頑張り続けていると、いつまでも勃起が収まらず、逆に血管や組織を傷つけてしまう恐れがあり、射精後はすみやかに勃起を収束させなければなりません。

そのためにセカンドメッセンジャーを分解する酵素が必要なのです。

このPDEという分解酵素にはいくつかの種類があり、心血管で働くのはPDE3、ペニスに存在して勃起を収めるのはPDE5という酵素です。

バイアグラなどのED治療薬はPDE5の作用を弱めることからPDE5阻害薬と呼ばれていますが、実はカフェインにはPDE阻害薬と同様の作用があるのです。

 

ただし、バイアグラのようにPDE5だけに働くわけでなくPDE全般に対して作用します。

PDE5に対しては、アメリカのテキサス大学健康科学センターが行った研究によれば、毎日85~175mgのカフェインを摂取する男性は、まったく摂取しない人に比べてEDのリスクが42%低い、と報告しています。

 

コーヒー1杯に含まれるカフェインは60~90mgといわれていますので、1日に2杯程度の摂取でEDのリスクは劇的に下がると考えられます。

エナジードリンクに含まれるカフェインは80mgから多いもので190mg程度ですので、研究の通りならEDのリスクはかなり軽減されることでしょう。

 

商品別成分量比較

エナジードリンクの商品別にアルギニンとカフェインがどの程度含まれるか調べてみたところ、商品によってかなり差が大きいことがわかりました。

商品名 内容量 税込価格 1本あたりのアルギニン量 1本あたりのカフェイン量
レッドブル 250ml 約280円 120mg 80mg
モンスターエナジー 355ml 約200円 444mg 142mg

人気の2強対決ではモンスターエナジーに軍配が上がるようですが、カフェインが苦手な方や、味の好みからレッドブルを選ぶ方も多いことでしょう。

 

2020年6月発売の新製品サントリーZONeは500mlで約200円、アルギニン750mg、カフェイン75mgとアルギニンがかなり強化されています。

圧倒的なブランド力を持つ2強に対し、コスパという点であなどれないのが量販店のプライベートブランド製品です。

商品名 内容量 税込価格 1本あたりのアルギニン量 1本あたりのカフェイン量
西友 みなさまのお墨付きエナジードリンク 250ml 約170円 450mg 160mg
イオン トップバリュ エナジーハンター 300ml 約150円 660mg 195mg
ドン・キホーテ ブラックアウト 500ml 178円 600mg 165mg

ドン・キホーテのブラックアウトにはアルギニンとカフェインを皿に増量した「ザ・スーパー」という上位商品もあります。

また、マツモトキヨシにはEXSTRONGエナジーというシリーズ4商品があり、そのうちのLOVE&PEACEは250mlで税込み150円、アルギニン500mg、カフェイン162mgに加え、シトルリン500mg、亜鉛6.75mgを加えており、現時点での最強エナジードリンクといっていいでしょう。

 

また、かつてはアルギニン1000mgのリゲインエナジードリンク、2000mgのリゲインエナジードリンク2000という驚異の商品も存在していましたが、残念ながら現在は販売終了となっています。

 

エナジードリンクの危険性について

配合されている成分から考えれば、エナジードリンクは勃起系精力剤として期待できる内容といえることは間違いないでしょう。

しかし、実はエナジードリンクは誰にも安全な飲み物とはいえないようです。

効果効能を表示できる栄養ドリンクと違って、エナジードリンクは効き目を具体的に表すことができません。

 

そこで重要な役割を果たすのがカフェインです。

医薬品成分を使用しており、実際に疲労回復に効果のある栄養ドリンクと違い、エナジードリンクではカフェインの覚醒効果だけが実感できる作用といえるでしょう。

カフェインは栄養ドリンクにも含まれていますが、エナジードリンクと比べればその量は半分~半分以下です。

ただし、カフェインには覚醒作用や血管拡張作用のほかに強心作用もあり、過剰に摂取すると重い副作用が現れる恐れがあります。

2015年にはエナジードリンクとカフェイン錠を併用したことにより、20代の男性が亡くなった事例もあります。

世界保健機関(WHO)では、カフェイン摂取の上限はコーヒー3~4杯を目安としていますが、コーヒーとエナジードリンクを併用したり、エナジードリンクを2本以上飲んだりすれば、かんたんに上限を超えてしまいます。

 

また、カフェインに対する感受性は個人差が大きく、エナジードリンク1本でも動悸、不眠、不安症状などが現れる場合もあります。

 

まとめ


エナジードリンクは精力増強作用が期待できるアルギニンとカフェインが含まれていますが、性欲を高める作用は期待できません

性欲は男性ホルモンに支配されており、アルギニンやカフェインだけでは本当の意味での精力アップが望めないのは明らかです。

メンズサプリや増大系と呼ばれる精力増強サプリメントの多くは、アルギニンに加えて体内でアルギニンに変化するシトルリンが含まれており、この点だけでもエナジードリンクを大きくリードしています。

 

また、メンズサプリは副作用リスクの高いカフェインは使用せず、トンカットアリやアカガウクルアと呼ばれるハーブ類でPDEをブロックし、かつ男性ホルモンの分泌を促します。

精力の増強を期待するなら、エナジードリンクではなくメンズサプリを活用しましょう。

エナジードリンクの飲むのは、カフェインの力を借りて覚醒したいときや、ここ一番の気分を上げたいときなどがもっとも適しています。

 

当サイトでは、精力アップにおいてエナジードリンクをはるかにしのぐメンズサプリについては、具体的な商品名をあげて詳しく分析した記事もあります。

以下にリンクを貼っておきますので、ぜひご参考頂き、正しく安全に精力を増強してください。

 

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最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

精力剤と滋養強壮剤の違いは?それぞれの成分や種類を徹底解説!

精力剤と滋養強壮剤の違いは?それぞれの成分や種類を徹底解説!

人間は誰しも年齢を重ねていくもので、加齢に伴う衰えは避けがたいものです。

男性は四十路の坂を超えると性機能に衰えがみられ始めますが、女性のほうは三十路を超えると逆に性欲が増すようで、そんなとき頼りになるのが精力剤や滋養強壮剤でしょう。

 

しかし、精力剤と強壮剤はいったいどこが違うのか、どちらのほうが、より効果的なのか、商品説明からはなにも知ることができません。

そこで今回は、精力剤と滋養強壮剤の違いや目的に応じた商品選びのコツなど、あなたの疑問にとことんお答え致します。

 

精力剤と滋養強壮剤の違い

『更年期以降における男性を対象とした、性機能増強のための薬剤及び一般食品の俗称』Wikipediaでは精力剤をこのように説明しています。

確かに、男性ホルモン含有医薬品の「オットピン」や「金蛇精」の効能には「男子更年期以降における精力減退」とあります。

古来、東洋医学において「精力減退」とは、「男性の心身の活動力、とりわけ性機能の低下」と定義され、精力の精は生命を維持するためのエネルギー源、とされてきました。

一方の滋養強壮剤については、ブリタニカ国際大百科事典によれば「新陳代謝、栄養状態の改善、補血、強精、老化の遅延などを目的とした薬剤」と説明されており、精力はより広範な効能の一部とみなされています。

薬局店主の連合組織である日本専門薬局同志会の説明によれば、滋養とは「食べ物の栄養素をからだに必要な栄養素に変え、全身に届けること」であり、その結果、「からだの弱っているところを強くする」のが強壮である、と説明しています。

 

これらの説を統合すると、精力剤とは「主に加齢に伴う性機能の低下を改善するための食品や医薬品」で、滋養強壮剤とは「栄養素によって、精力減退も含むからだの不調を改善する食品や医薬品」ということになります。

早い話が、精力剤は中年男性の性欲やセックスの能力を改善強化するためのもので、滋養強壮剤は年齢にかかわらず性機能も含めた全身の体調を整えるためのもの、ということができるでしょう。

 

精力剤の種類

医薬品としての精力剤には、男性ホルモン製剤やバイアグラなどのED治療薬が相当すると考えられますが、現実には精力剤という名称の医薬品はありません。

また、一般の食品に分類されるハーブやサプリメントにおいても、精力剤という名称で販売されている商品はありません。

 

ここでは、あえて「精力剤」と呼ぶのにふさわしい医薬品やサプリメントについて、解説してみたいと思います。

 

医薬品としての精力剤

このカテゴリーでよく知られているのは、塗り薬なら「グローミン」と「オットピン」、飲み薬なら「金蛇精」でしょう。

いずれも男性ホルモン(アンドロゲン)の中でもっとも活性の高いテストステロンを主剤とした男性ホルモン製剤です。

グローミンの主成分はテストステロンですが、オットピンと金蛇精にはメチルテストステロンという成分が配合されています。

メチルテストステロンとはテストステロンの誘導体で、いわゆるアナボリックステロイドであり、スポーツ選手がドーピングに使う筋肉増強剤と同じ成分です。

オットピン1個10mlには200mg、金蛇精120錠入り1箱には120mgのメチルテストステロンが配合されています。

いずれも内容量は約1か月分ですので、1日あたりの摂取量はオットピン6.6mg、金蛇精4mgとなります。

ちなみに、メチルテストステロンを1錠あたり25mg配合した処方薬のエナルモンでは、1日あたり20~50mgのメチルテストステロンを経口服用します。

この薬の予見される副作用として持続性勃起、陰茎肥大、睾丸委縮、精液・精子の減少があります。

持続性勃起とは勃起が収まらなくなる症状で、勃起の持続時間が4時間を超えると海綿体などペニス組織の壊死を引き起こす可能性があります。

 

また、男性ホルモンを長期に渡って使用すると、睾丸の萎縮や無精子症を引き起こすことが知られています。

オットピンや金蛇精が分類されている第1類医薬品は、薬剤師からの情報提供がないと購入できない、一般用医薬品の中で最も副作用のリスクが高いカテゴリーです。

オットピンも金蛇精もアナボリックステロイドの摂取量は処方薬の2~3割程度にすぎませんが、危険な副作用が起こる可能性は決して低くありません。

 

精力剤としてのサプリメント

精力剤としてのサプリメントには、俗に増大系サプリとかメンズサプリと呼ばれる商品があります。

医薬品と違い、副作用はほとんどなく、安全に使用することができます。

 

サプリメントは医薬品ではなく食品に分類されるため、効果効能を明示することはできませんが、メンズサプリに配合されている成分や栄養素の中には、男性の性機能に対する臨床研究の成果が報告されているものがあります。

 

アルギニンとシトルリン

増大系サプリ、メンズサプリの主成分として多くの商品に採用されているのがアルギニンとシトルリンです。

どちらもアミノ酸の1種ですが、このふたつの成分はペニスの勃起に直接影響をおよぼすことが知られています。

 

勃起は、無数の細い血管でできている海綿体に大量の血液が流れ込むことで起こります。

順序としては、血液が流れ込んで血管がふくらむのではなく、まず血管の拡張が起こり、そこに血液が流れ込むことで海綿体を硬く大きくふくらませます。

 

海綿体の血管を拡張させるのは一酸化窒素の働きによるもので、アルギニンは一酸化窒素の原料となるアミノ酸です。

また、シトルリンは体内でアルギニンに変換されることで、長時間に渡って体内のアルギニン濃度を高めます。

 

アルギニンとシトルリンは、いわば勃起の原動力となる栄養素であり、多くの増大系メンズサプリに主成分として配合されているのもうなずけます。

 

亜鉛

セックスミネラルの異名をとる亜鉛

不足するとED、精子の減少、睾丸の萎縮、男性更年期からうつ病に至る原因にもなる重要なミネラルです。

亜鉛は100種類を超える酵素の原料となり、細胞分裂にもなくてはならない存在です。

 

成人男性の体内で最も活発な細胞分裂は精子の合成で、亜鉛は精巣(睾丸)で大量に消費されます。

直接的に勃起力を強化するわけではありませんが、不足すると性腺機能は低下します。

亜鉛は鉄や銅といった他のミネラルと競合する上に、食物繊維に吸着されやすい性質を持ちます。

 

そのため吸収されにくく、不足しがちな栄養素の筆頭に数えられるミネラルでもあります。

増大系サプリ、メンズサプリなどの精力剤には欠かせない成分です。

 

トンカットアリ、アカガウクルア

トンカットアリはマレーシアで、アカガウクルアはタイで古くから強精剤として利用されてきた天然ハーブです。

トンカットアリにはユーリコマノンという独自の精油成分が含まれており、テストステロンの分泌を促進するといわれています。

マレーシアとシンガポールの大学が共同で行った研究では、去勢して性交能力が失われたはずのマウスのペニスを勃起させ、交尾可能な状態にしたと報告しています。

 

また、別の研究では5週間のトンカットアリ服用で、テストステロン値が約5倍に増加する結果となりました。

複数の研究において、トンカットアリはテストステロンの分泌を増加させ、勃起の硬さ指数を向上させたと結論付けられています。

アカガウクルアはテストステロンとは別のDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)という男性ホルモンの分泌を促します。

 

DHEAは「若返りホルモン」の別名を持ち、男性の性機能以外にも多彩な作用を有しています。

原産地のタイではアカガウクルアの臨床試験が行われ、EDに対する効果が確認されています。

30~70歳のED患者にアカガウクルアを3か月間投与した結果、82.4%の患者で症状が改善されており、改善度は「非常に改善された」が29.4%、「明らかに改善された」が17.7%。

「中程度の改善」29.4%、「かなり改善」5.9%となっています。

 

なかでも、「まったく勃起しない」状態だった患者の割合は41.2%から17.6%に激減しています。

こうしたアカガウクルアの効果は、DHEAの分泌促進に加えて、体内で分泌される「勃起力を弱める酵素」を阻害する作用によるものと考えられています。

 

滋養強壮剤の種類


滋養強壮剤の種類は精力剤よりも多く、医薬品、医薬部外品、一般食品の3種類に分類できます。

医薬品や医薬部外品で知名度が高いのは、なんといってもリポビタンDなどの栄養ドリンクでしょう。

リポビタンDなど栄養ドリンクはもともと医薬品でしたが、1999年に医薬品の販売規制が緩和されて医薬部外品へと変更され、コンビニなどでも売られるようになりました。

 

また、2009年には新たに指定医薬部外品として分類されるようになりましたが、このときから「滋養強壮」は使われなくなっています。

栄養ドリンクの主成分は、タウリンやグルクロノラクトンなどの肝機能改善薬が多く使用され、疲労回復効果の中心となっています。

ちなみに、同じシリーズの商品でも第3類医薬品に分類される「リポビタンゴールド」や「グロンサン内服液」には今でも「滋養強壮」の表現が使用されています。

また、リポビタンやグロンサンと並ぶ人気ドリンク剤のユンケル黄帝液は第2類医薬品です。

医薬品は副作用のリスクが高い順に第1類、第2類、第3類にわかれていますが、ユンケル黄帝液などの生薬を主成分とする滋養強壮剤は第2類医薬品に分類されています。

 

タウリンと並ぶ強壮剤の主力成分・高麗人参

タウリンと並ぶ滋養強壮剤の中心成分といえば生薬の王様・高麗人参でしょう。

高麗人参の有効成分はジンセノサイドと呼ばれるサポニンです。

サポニンは分子構造がステロイドとよく似た生理活性物質で、さまざまな生理作用を表すことが知られています。

 

中国最古の生薬事典「神農本草経」ではさまざまな生薬を上品、中品、下品の三品に分類していますが、高麗人参は不老長寿の妙薬として最上位に分類されています。

主な薬効は性機能の低下をはじめ、冷え性、胃腸虚弱、疲労、体力の低下、記憶力の衰えなど多岐に渡り、補薬の王とも称されます。

 

1日4gの高麗人参を3か月間投与した臨床実験で、血液中のテストステロンと精子の量が増加し、精子の運動性も向上したと報告されています。

また、多くの動物実験でもテストステロンの増加が報告されています。

 

滋養強壮によいとされる食品

ほとんどの栄養ドリンクはタウリンのほかにビタミンB1(チアミン)が配合されています。

これはチアミンが疲労物質の分解に欠かせないビタミンだからですが、食品に含まれるチアミンは、食べ方によって別の効果も期待できます。

昔からスタミナ食といわれているニンニクのにおい成分アリシンには、テストステロンの分泌を促す作用があるといわれていますが、熱を加えると別の化合物に変化してしまいます。

 

しかし、チアミンと結合することで熱に強くなり、効果が持続するようになります。

アリシンとチアミンが結合したアリチアミンという化合物は、俗に「にんにく注射」と呼ばれる注射薬として使用されます。

 

また、このアリチアミンを基に開発されたのが、疲労回復薬のアリナミンです。

チアミン=ビタミンB1は赤身肉やレバーに多く含まれていますので、おろしニンニクのタレなどに漬け込んでから加熱するのがお勧めです。

このほか滋養強壮によいとされる食品には、ニンニクと同様にテストステロンを増やすネギやタマネギ、DHEAを増やすとされるヤマイモ、亜鉛とタウリンを豊富に含むカキなどがあります。

 

目的に合わせて選ぶおすすめ精力剤・滋養強壮剤

・勃起力に衰えを感じるときのおすすめ⇒精力剤。
特にアルギンとシトルリンを配合したメンズサプリがおすすめです。
・性欲の減退におすすめ⇒精力剤。
トンカットアリやアカガウクルアなど男性ホルモンの分泌を促すハーブを配合したメンズサプリがおすすめです。
・なんとなくだるい、疲れがとれないことからくる精力減退へのおすすめ⇒滋養強壮剤。
高麗人参やニンニク、ビタミンB1などを配合した疲労回復薬がおすすめ。レバーやうなぎ+ニンニクの食事もおすすめです。
・寝不足や飲みすぎからくる精力減退へのおすすめ⇒滋養強壮剤。
タウリンなど肝臓によい栄養素と高麗人参などの生薬を組み合わせた栄養剤がおすすめ。

基本的には、性機能に特化した効果を求めるなら精力剤が、全身の不調を感じるなら滋養強壮剤がお勧めですが、後者の場合は、十分な睡眠と運動を加えることも大切です。

セックスも基本的な体力がなければ強化できませんので、特に下半身の筋肉は普段から鍛えておきましょう

 

まとめ


今回は精力剤と滋養強壮剤の違い、目的に応じた商品の選び方などをご紹介しましたが、実はまだまだ紹介しきれていない情報がたくさんあります。

例えば、アルギニンには肝臓を守る作用があること、アルギニンからつくられるオルニチンにも精力増強作用があること、男性ホルモンの促進作用で高麗人参の5倍といわれるトンカットアリと同等のパワーを持つマカについて、などなど。

 

特に精力剤に関しては、多くの商品を成分表示から詳細に分析、深く掘り下げた情報を掲載したサイトがあります。

こちらのサイトもぜひ訪れて、副作用を伴わないおすすめのサプリを見つけてください。

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