精力剤と滋養強壮剤の違いは?それぞれの成分や種類を徹底解説!

精力剤と滋養強壮剤の違いは?それぞれの成分や種類を徹底解説!

人間は誰しも年齢を重ねていくもので、加齢に伴う衰えは避けがたいものです。

男性は四十路の坂を超えると性機能に衰えがみられ始めますが、女性のほうは三十路を超えると逆に性欲が増すようで、そんなとき頼りになるのが精力剤や滋養強壮剤でしょう。

 

しかし、精力剤と強壮剤はいったいどこが違うのか、どちらのほうが、より効果的なのか、商品説明からはなにも知ることができません。

そこで今回は、精力剤と滋養強壮剤の違いや目的に応じた商品選びのコツなど、あなたの疑問にとことんお答え致します。

 

精力剤と滋養強壮剤の違い

『更年期以降における男性を対象とした、性機能増強のための薬剤及び一般食品の俗称』Wikipediaでは精力剤をこのように説明しています。

確かに、男性ホルモン含有医薬品の「オットピン」や「金蛇精」の効能には「男子更年期以降における精力減退」とあります。

古来、東洋医学において「精力減退」とは、「男性の心身の活動力、とりわけ性機能の低下」と定義され、精力の精は生命を維持するためのエネルギー源、とされてきました。

一方の滋養強壮剤については、ブリタニカ国際大百科事典によれば「新陳代謝、栄養状態の改善、補血、強精、老化の遅延などを目的とした薬剤」と説明されており、精力はより広範な効能の一部とみなされています。

薬局店主の連合組織である日本専門薬局同志会の説明によれば、滋養とは「食べ物の栄養素をからだに必要な栄養素に変え、全身に届けること」であり、その結果、「からだの弱っているところを強くする」のが強壮である、と説明しています。

 

これらの説を統合すると、精力剤とは「主に加齢に伴う性機能の低下を改善するための食品や医薬品」で、滋養強壮剤とは「栄養素によって、精力減退も含むからだの不調を改善する食品や医薬品」ということになります。

早い話が、精力剤は中年男性の性欲やセックスの能力を改善強化するためのもので、滋養強壮剤は年齢にかかわらず性機能も含めた全身の体調を整えるためのもの、ということができるでしょう。

 

精力剤の種類

医薬品としての精力剤には、男性ホルモン製剤やバイアグラなどのED治療薬が相当すると考えられますが、現実には精力剤という名称の医薬品はありません。

また、一般の食品に分類されるハーブやサプリメントにおいても、精力剤という名称で販売されている商品はありません。

 

ここでは、あえて「精力剤」と呼ぶのにふさわしい医薬品やサプリメントについて、解説してみたいと思います。

 

医薬品としての精力剤

このカテゴリーでよく知られているのは、塗り薬なら「グローミン」と「オットピン」、飲み薬なら「金蛇精」でしょう。

いずれも男性ホルモン(アンドロゲン)の中でもっとも活性の高いテストステロンを主剤とした男性ホルモン製剤です。

グローミンの主成分はテストステロンですが、オットピンと金蛇精にはメチルテストステロンという成分が配合されています。

メチルテストステロンとはテストステロンの誘導体で、いわゆるアナボリックステロイドであり、スポーツ選手がドーピングに使う筋肉増強剤と同じ成分です。

オットピン1個10mlには200mg、金蛇精120錠入り1箱には120mgのメチルテストステロンが配合されています。

いずれも内容量は約1か月分ですので、1日あたりの摂取量はオットピン6.6mg、金蛇精4mgとなります。

ちなみに、メチルテストステロンを1錠あたり25mg配合した処方薬のエナルモンでは、1日あたり20~50mgのメチルテストステロンを経口服用します。

この薬の予見される副作用として持続性勃起、陰茎肥大、睾丸委縮、精液・精子の減少があります。

持続性勃起とは勃起が収まらなくなる症状で、勃起の持続時間が4時間を超えると海綿体などペニス組織の壊死を引き起こす可能性があります。

 

また、男性ホルモンを長期に渡って使用すると、睾丸の萎縮や無精子症を引き起こすことが知られています。

オットピンや金蛇精が分類されている第1類医薬品は、薬剤師からの情報提供がないと購入できない、一般用医薬品の中で最も副作用のリスクが高いカテゴリーです。

オットピンも金蛇精もアナボリックステロイドの摂取量は処方薬の2~3割程度にすぎませんが、危険な副作用が起こる可能性は決して低くありません。

 

精力剤としてのサプリメント

精力剤としてのサプリメントには、俗に増大系サプリとかメンズサプリと呼ばれる商品があります。

医薬品と違い、副作用はほとんどなく、安全に使用することができます。

 

サプリメントは医薬品ではなく食品に分類されるため、効果効能を明示することはできませんが、メンズサプリに配合されている成分や栄養素の中には、男性の性機能に対する臨床研究の成果が報告されているものがあります。

 

アルギニンとシトルリン

増大系サプリ、メンズサプリの主成分として多くの商品に採用されているのがアルギニンとシトルリンです。

どちらもアミノ酸の1種ですが、このふたつの成分はペニスの勃起に直接影響をおよぼすことが知られています。

 

勃起は、無数の細い血管でできている海綿体に大量の血液が流れ込むことで起こります。

順序としては、血液が流れ込んで血管がふくらむのではなく、まず血管の拡張が起こり、そこに血液が流れ込むことで海綿体を硬く大きくふくらませます。

 

海綿体の血管を拡張させるのは一酸化窒素の働きによるもので、アルギニンは一酸化窒素の原料となるアミノ酸です。

また、シトルリンは体内でアルギニンに変換されることで、長時間に渡って体内のアルギニン濃度を高めます。

 

アルギニンとシトルリンは、いわば勃起の原動力となる栄養素であり、多くの増大系メンズサプリに主成分として配合されているのもうなずけます。

 

亜鉛

セックスミネラルの異名をとる亜鉛

不足するとED、精子の減少、睾丸の萎縮、男性更年期からうつ病に至る原因にもなる重要なミネラルです。

亜鉛は100種類を超える酵素の原料となり、細胞分裂にもなくてはならない存在です。

 

成人男性の体内で最も活発な細胞分裂は精子の合成で、亜鉛は精巣(睾丸)で大量に消費されます。

直接的に勃起力を強化するわけではありませんが、不足すると性腺機能は低下します。

亜鉛は鉄や銅といった他のミネラルと競合する上に、食物繊維に吸着されやすい性質を持ちます。

 

そのため吸収されにくく、不足しがちな栄養素の筆頭に数えられるミネラルでもあります。

増大系サプリ、メンズサプリなどの精力剤には欠かせない成分です。

 

トンカットアリ、アカガウクルア

トンカットアリはマレーシアで、アカガウクルアはタイで古くから強精剤として利用されてきた天然ハーブです。

トンカットアリにはユーリコマノンという独自の精油成分が含まれており、テストステロンの分泌を促進するといわれています。

マレーシアとシンガポールの大学が共同で行った研究では、去勢して性交能力が失われたはずのマウスのペニスを勃起させ、交尾可能な状態にしたと報告しています。

 

また、別の研究では5週間のトンカットアリ服用で、テストステロン値が約5倍に増加する結果となりました。

複数の研究において、トンカットアリはテストステロンの分泌を増加させ、勃起の硬さ指数を向上させたと結論付けられています。

アカガウクルアはテストステロンとは別のDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)という男性ホルモンの分泌を促します。

 

DHEAは「若返りホルモン」の別名を持ち、男性の性機能以外にも多彩な作用を有しています。

原産地のタイではアカガウクルアの臨床試験が行われ、EDに対する効果が確認されています。

30~70歳のED患者にアカガウクルアを3か月間投与した結果、82.4%の患者で症状が改善されており、改善度は「非常に改善された」が29.4%、「明らかに改善された」が17.7%。

「中程度の改善」29.4%、「かなり改善」5.9%となっています。

 

なかでも、「まったく勃起しない」状態だった患者の割合は41.2%から17.6%に激減しています。

こうしたアカガウクルアの効果は、DHEAの分泌促進に加えて、体内で分泌される「勃起力を弱める酵素」を阻害する作用によるものと考えられています。

 

滋養強壮剤の種類


滋養強壮剤の種類は精力剤よりも多く、医薬品、医薬部外品、一般食品の3種類に分類できます。

医薬品や医薬部外品で知名度が高いのは、なんといってもリポビタンDなどの栄養ドリンクでしょう。

リポビタンDなど栄養ドリンクはもともと医薬品でしたが、1999年に医薬品の販売規制が緩和されて医薬部外品へと変更され、コンビニなどでも売られるようになりました。

 

また、2009年には新たに指定医薬部外品として分類されるようになりましたが、このときから「滋養強壮」は使われなくなっています。

栄養ドリンクの主成分は、タウリンやグルクロノラクトンなどの肝機能改善薬が多く使用され、疲労回復効果の中心となっています。

ちなみに、同じシリーズの商品でも第3類医薬品に分類される「リポビタンゴールド」や「グロンサン内服液」には今でも「滋養強壮」の表現が使用されています。

また、リポビタンやグロンサンと並ぶ人気ドリンク剤のユンケル黄帝液は第2類医薬品です。

医薬品は副作用のリスクが高い順に第1類、第2類、第3類にわかれていますが、ユンケル黄帝液などの生薬を主成分とする滋養強壮剤は第2類医薬品に分類されています。

 

タウリンと並ぶ強壮剤の主力成分・高麗人参

タウリンと並ぶ滋養強壮剤の中心成分といえば生薬の王様・高麗人参でしょう。

高麗人参の有効成分はジンセノサイドと呼ばれるサポニンです。

サポニンは分子構造がステロイドとよく似た生理活性物質で、さまざまな生理作用を表すことが知られています。

 

中国最古の生薬事典「神農本草経」ではさまざまな生薬を上品、中品、下品の三品に分類していますが、高麗人参は不老長寿の妙薬として最上位に分類されています。

主な薬効は性機能の低下をはじめ、冷え性、胃腸虚弱、疲労、体力の低下、記憶力の衰えなど多岐に渡り、補薬の王とも称されます。

 

1日4gの高麗人参を3か月間投与した臨床実験で、血液中のテストステロンと精子の量が増加し、精子の運動性も向上したと報告されています。

また、多くの動物実験でもテストステロンの増加が報告されています。

 

滋養強壮によいとされる食品

ほとんどの栄養ドリンクはタウリンのほかにビタミンB1(チアミン)が配合されています。

これはチアミンが疲労物質の分解に欠かせないビタミンだからですが、食品に含まれるチアミンは、食べ方によって別の効果も期待できます。

昔からスタミナ食といわれているニンニクのにおい成分アリシンには、テストステロンの分泌を促す作用があるといわれていますが、熱を加えると別の化合物に変化してしまいます。

 

しかし、チアミンと結合することで熱に強くなり、効果が持続するようになります。

アリシンとチアミンが結合したアリチアミンという化合物は、俗に「にんにく注射」と呼ばれる注射薬として使用されます。

 

また、このアリチアミンを基に開発されたのが、疲労回復薬のアリナミンです。

チアミン=ビタミンB1は赤身肉やレバーに多く含まれていますので、おろしニンニクのタレなどに漬け込んでから加熱するのがお勧めです。

このほか滋養強壮によいとされる食品には、ニンニクと同様にテストステロンを増やすネギやタマネギ、DHEAを増やすとされるヤマイモ、亜鉛とタウリンを豊富に含むカキなどがあります。

 

目的に合わせて選ぶおすすめ精力剤・滋養強壮剤

・勃起力に衰えを感じるときのおすすめ⇒精力剤。
特にアルギンとシトルリンを配合したメンズサプリがおすすめです。
・性欲の減退におすすめ⇒精力剤。
トンカットアリやアカガウクルアなど男性ホルモンの分泌を促すハーブを配合したメンズサプリがおすすめです。
・なんとなくだるい、疲れがとれないことからくる精力減退へのおすすめ⇒滋養強壮剤。
高麗人参やニンニク、ビタミンB1などを配合した疲労回復薬がおすすめ。レバーやうなぎ+ニンニクの食事もおすすめです。
・寝不足や飲みすぎからくる精力減退へのおすすめ⇒滋養強壮剤。
タウリンなど肝臓によい栄養素と高麗人参などの生薬を組み合わせた栄養剤がおすすめ。

基本的には、性機能に特化した効果を求めるなら精力剤が、全身の不調を感じるなら滋養強壮剤がお勧めですが、後者の場合は、十分な睡眠と運動を加えることも大切です。

セックスも基本的な体力がなければ強化できませんので、特に下半身の筋肉は普段から鍛えておきましょう

 

まとめ


今回は精力剤と滋養強壮剤の違い、目的に応じた商品の選び方などをご紹介しましたが、実はまだまだ紹介しきれていない情報がたくさんあります。

例えば、アルギニンには肝臓を守る作用があること、アルギニンからつくられるオルニチンにも精力増強作用があること、男性ホルモンの促進作用で高麗人参の5倍といわれるトンカットアリと同等のパワーを持つマカについて、などなど。

 

特に精力剤に関しては、多くの商品を成分表示から詳細に分析、深く掘り下げた情報を掲載したサイトがあります。

こちらのサイトもぜひ訪れて、副作用を伴わないおすすめのサプリを見つけてください。

精力減退の原因とは?|勃起の持続力を回復したい方へ

精力減退の原因とは?|勃起の持続力を回復したい方へ

男性用品メーカーのTENGAヘルスケアによる「男性の性欲と性機能のギャップ」の調査によると、ちょっとショッキングな結果が出ています。

 

以下のグラフを見てみると、性欲の実感は多少上下の波はあるものの、加齢によって性欲も性機能(=勃起力・精子生成)も、どんどん低下していることが分かります。

男性の性欲と性機能のギャップ

特に75歳以上では、性欲は失っていないが、性機能はさらに落ちており、ギャップは最大になります。「したいのにできない!」となってしまうワケです。

この現象は、年齢的に仕方ないと思われがちですが、実は原因はそれだけではありません。

 

しかし、原因を知り適切な対処をしてやることで、この性欲と性機能のギャップは縮めることが可能です。

そこで、今回は「精力減退の7大原因」について、詳しく解説します。

「年のせい」だけではない!精力減退の7大原因

ぜひ、ご参考ください。

「時々フニャチン」も立派なED(勃起不全)です!

ED(勃起不全)とは、英語の「Erectile Dysfunction」の略で、日本語では「勃起機能の低下」と訳されます。

 

医学的には「満足なセックスをするために、十分な勃起が起こらない、またはなってもそれを維持することが難しい状態が、続くあるいは再発すること」と定義されています。

つまり、ペニスが勃起しない場合はもちろん、硬さが十分でない、フィニッシュまで勃起が持たないなど、満足にセックスができない状態は、まとめてED(勃起不全)に入ります。

この症状でも勃起障害に入ります。

 

  • 性欲はあるし興奮もするけど、勃たない。
  • フル勃起しなくなった。
  • 毎回、できない訳ではない。
  • 挿入しても、フニャッとなって抜けてしまう。
  • 勃起しても、それを維持できない。

ED(勃起不全)は、日本人の40代の約20%、50代の約40%もの人が悩んでおり、決して珍しい症状ではありません。

 

「時々、十分な勃起が起こらない」「以前のようなセックスに自信を持てない」といった、自分自身で勃起に不安のある場合もED(勃起不全)であり、適切な対処が必要となります。

セックスやオナニーでペニスが全く反応しないというレベルだと、専門医による治療が必要ですが、軽度~中程度なら、バイアグラやシアリスに頼らず、精力増強を目指す方法でも、十分効果を期待できます

「年のせい」だけではない!精力減退の7大原因


では次に、精力減退の7大原因を詳しく解説します。

精力減退の原因1|男性更年期障害

精力減退・性欲低下は、男性更年期障害によるものである可能性も、大いに考えられます。

男性更年期障害とは、男性ホルモンの1つ「テストステロン」の分泌量が、大きく減少することで起こる諸症状のことですが、その範囲は非常に広いのが特徴です。

 

男性更年期の主な症状

男性更年期の医学的名は、「LOH症候群(加齢男性性腺機能低下症候群)」。

40代も半ばを過ぎてくると、精力減退や勃起力低下、頻尿、集中力が続かないなどの症状があらわれ、50~60代でピークを迎えます。

 

ただ発症年代もバラツキがあり、早期の場合は30代、遅ければ70~80代というケースも。

女性のような「閉経を前後の約10年」というような、明確な時期はありません。

出典:ミモレ → 男性更年期、女性も知っておきたい3つの症状と対処法 | オトナのための性教育 | mi-mollet(ミモレ)

 

男性更年期の症状には、「精神症状」「身体症状」「性機能の症状」があり、イライラや多汗など、女性の更年期障害と共通する部分も多くみられます。

  • 精神症状……不眠、無気力、イライラ、集中力や記憶力の低下、不安感、抑うつ
  • 身体症状……のぼせ・多汗、全身倦怠感、筋肉や関節の痛み、筋力低下、骨密度低下、頭痛、めまい、耳鳴り、頻尿
  • 性機能の症状……朝立ちの消失、勃起不全(ED)、性欲減退

 

男性更年期の症状① 勃起力が低下する

テストステロン量が減って、最も症状が顕著にあらわれるのが、勃起力の低下です。

「20代のころのような、ギンギンにならなくなった」「勃起しても硬い状態を維持できなくなった」「刺激を与えても、立つまでに時間がかかる」と感じる人が増えます。

 

男性更年期の症状② 射精しづらくなる

勃起力低下に伴い、「イキにくくなる」「射精してもドバッと出ない」といったトラブルも頻発します。

これは年齢のせいによるものだけでなく、「前立腺肥大」の影響も考えられます。

 

前立腺は、精液を生成する役割を持つ器官で、年を取るとともに腺腫が少しずつ太くなる(=肥大)することが、研究により明らかとなっています。

具体的な原因は分かっていませんが、男性ホルモンが関係しているのではと考えられています。

前立腺肥大が進行すると、おしっこが出づらい、キレが悪くなるといった排尿障害を引き起こします。

 

どのくらい肥大しているか、進行の度合いは外見では分かりませんが、エコー検査によって診断が確定されます。

射精しづらくなっただけでなく、おしっこの勢いがない、残尿感があるといった症状がある人は、泌尿器科にかかることをオススメします。

 

男性更年期の症状③ 性欲が減退する

男性ホルモンは性衝動の動力源です。

男性ホルモンの分泌量が減れば、それに伴いムラムラする頻度も減ります。

 

中には20~30代でも、既にこのような状態になっている人も少なくありません。

最近、特に目立つのが、本来、性に対して一番、興味があるはずの若年層の、オナニーやセックスの回数が少なくなっており、20代なのに週1回に満たないというようなケースも。

 

男性ホルモン量の測定は専門医へ

性欲がなくなってきたなと感じたら、男性ホルモン量が正常の範囲か、減り過ぎていないか、血液検査をクリニック・病院で受けても良いでしょう。

検査では、男性ホルモンの1つである「テストステロン」の中でも、実際に体内で活動する「遊離テストステロン」の量を測ります。

その測定結果と基準値を比較し、ホルモン補充治療が必要かどうかをドクターが診断します。

 

ホルモン補充療法はリスクも

テストステロン量が著しく減少し、心身に不調があらわれていれば、必要に応じてホルモン補充療法が選択されます。

ただ、このホルモン補充療法は万能ではなく、肝機能障害のリスクも。

 

また、ハッキリとした理由は明らかになっていませんが、前立腺がんのリスクが高まったという報告もあり、たとえ効果が高くても頼りっきりにするのも危険かもしれません。

 

精力減退の原因2|ストレス・トラウマ・プレッシャー

ストレスやプレッシャーといった、メンタル面に起因するEDは「機能性ED(機能性勃起不全)」といいます。

機能性EDには2種類あり、1つはストレスなどによる「心因性ED(心因性勃起不全)」、もう1つは精神疾患が要因となる「精神病性ED(精神病性勃起不全)」です。

ここでは、特に割合の多い「心因性ED」について解説します。

 

「心因性ED」は、ストレスや不安といった心理面に起因するEDのことで、20~30代の若年層においても比較的多くみられます。

心因性EDは、さらに大きく2種類に分けられます。

 

心因性ED① 現実心因

「現実心因」は、普段の生活で起こる出来事が、ストレッサーとなるケースです。

例えば、以前のセックスで失敗した経験から、「また失敗するかも…」という不安によって、またEDの症状が起こります。

こういったケースの多くは、精神科や神経内科のカウンセリング治療や、ED治療薬の服用で改善に向かいます。

 

シチュエーション例:「今日こそは…」妊活のプレッシャー

妊活における妻からのプレッシャーも、勃起障害の一因となります。

子どもが欲しいと思っていたが、なかなか自然には授からず、妻の排卵日に「今日こそ妊娠できるといいな」と言われ、いざセックスに臨もうとしてみたものの、なぜか全然勃ってくれない…そういうケースは珍しくありません。

パートナーからの重すぎる期待によって、過度な緊張状態となり、EDを引き起こしてしまうのです。

 

心因性ED② 深層心因


「深層心因」とは、幼少期の実体験やトラウマなど、過去の事象に起因するケースです。

今現在は、特に大きな悩みがなくても、無意識または意識下でもトラウマによるフラッシュバックが起こり、EDの症状を引き起こしてしまうことも。

ほとんど認識していないので、当の本人にも見当がつかず、原因を明らかにして治療等の策を打つということが、現実心因よりは時間がかかります。

 

シチュエーション例:「もう妻を女として見れない」立ち合い出産のトラウマ

軽いノリで立ち合い出産を経験したら、そのシーンがショック過ぎて、妻を性の対象に見ることができなくなった、というケースも多くあります。

女性にとって命がけのイベントとなる出産では、何時間も苦しみながら叫びますし、大量の出血を伴います。

 

このトラウマのせいで、妻のことが嫌いではないけど、セックスできなくなったという人も多いです。

男女の愛が家族愛になってしまう、いわゆる「妻だけED」ですね。

 

精力減退の原因3|特定の持病がある

持病がある人は、勃起維持力が低下するリスクも高いことが分かっています。

一見、精力と関係なさそうな疾患でも、性機能に悪さをして勃起不全を起こします。

一部、脊髄損傷やパーキンソン病といった治療・完治が難しい病気もありますが、生活習慣病については、治療・改善に努めたいですね。

 

動脈硬化

加齢によって起こる勃起力低下・精力減退の場合、特に動脈硬化(血管が硬くなる病気)の可能性が高いと考えられます。

動脈硬化の症状が進むと、血管が十分にポンプの役割を果たせず、全身の血液がスムーズに循環されません。

そのため、ペニスの海綿体にも十分量の血液が流入しないため、EDとなってしまうのです。

 

糖尿病・高血圧・高脂血症

糖尿病や高血圧、高脂血症といった生活習慣病の持病がある人は、血管に負担がかかりすぎるため、動脈硬化がより深刻化する傾向にあり、結果的にEDに繋がります。

タバコやアルコールの飲みすぎも同じ理屈で、勃起力低下・精力減退の引き金になると考えられています。

 

脳・脊髄の障害

神経が傷害される病気(脳出血、脳腫瘍、脳外傷、脊髄損傷、パーキンソン病、アルツハイマー病など)のほか、ペニスの海面体の血管や神経を傷付けるような手術・ケガ、一部の泌尿器系の疾患も、勃起力低下を引き起こす原因となります。

 

精力減退の原因4|薬の副作用

何かしらの病気治療のために薬を常用していると、種類によっては副作用による勃起力減退・性欲低下が生じやすくなります(薬剤性ED)。

【薬剤性EDを引き起こす薬】

中枢神経に働きかける薬 解熱、消炎鎮痛剤、抗不安薬、抗うつ薬、抗けいれん薬、抗精神病薬、睡眠薬を含む向精神薬
末梢神経に働きかける薬 筋弛緩薬、鎮けい薬、麻酔薬、抗コリン薬
循環器系に働きかける薬 不整脈治療薬、利尿剤、降圧剤、血管拡張剤、高脂血症用剤
消化器官に働きかける薬 消化性潰瘍治療薬、麻酔薬、抗コリン薬、鎮けい薬

薬剤性EDを改善させるためには、その原因となる薬の量を調整することも選択肢の1つですが、だからといって、独断で薬の服用量を減らしたり、止めたりしてしまうのは、非常に危険です。

最近では、性機能障害の副作用リスクの少ない治療薬もあるので、恥ずかしがらずに担当医に相談してください。

 

精力減退の原因5|激しいトレーニングを続けている

ハードな運動と男性ホルモン量の関係

ハードな運動が、精力減退につながるというのは耳にしたことがある人は、少ないかもしれません。

ほどほどのトレーニング量であれば、男性ホルモンの「テストステロン」値は高くなり、それに伴い性欲も高まるとされていますが、逆に、長時間にわたってハードな運動をすると、テストステロン値が低下する(可能性がある)ことが、複数の研究で明らかとなっています。

 

成人男性1,100人のアンケート結果

激しい運動と男性の精力・性欲との関係性を調査するため、ランニングや自転車、トライアスロンといった高い持久力が求められるスポーツを習慣としている、約1100人の成人男性にアンケートを行ったところ、はっきりとしたパターンが表れました。

回答者のうち比較的、軽度~中程度のワークアウトをしているという人は、性欲が高いまたは標準と答えたのに対し、長時間かけてハードなトレーニングをする人は、セックスへの関心が薄いという傾向が見られたのです。

これは、性欲旺盛な若年のグループでも同じ傾向があらわれました。

 

ハードな運動による肉体疲労が要因か?

この調査結果によって、ハード運動で起こる肉体疲労が、テストステロン量の減少に関係していることが推測され、「まだ明確ではないものの、運動量がある一定水準を超えると、急激に性欲が減退する、そのポイントがあると考えられる」と研究者は結論づけています。

自分の性欲減退が気になる人は、ワークアウトの運動量を多少減らし、精力に変化がみられるか確認しても良いでしょう。

 

精力減退の原因6|睡眠不足・睡眠の質が悪い

睡眠は、生き物にとって絶対不可欠な時間。

睡眠は単なる休息ではなく、傷ついた細胞の再生・修復に寄与する成長ホルモンの分泌促進作用や、免疫力向上、ストレス緩和などに深く関係するなど、心身のコンディションを整えるという重要な役割があり、睡眠が十分でないとあらゆる面で不調となります。

とはいえ、ただ横になる時間を延ばせば良いというわけではなく、エネルギー回復・増進の効率を上げるためには、同時に睡眠の質を高めることも必要です。

睡眠の質を高める方法は様々ありますが、今日からできる、最も手っ取り早いのが次の4つの方法です。

 

【質の高い睡眠のポイント】

  • 夕方以降のカフェイン(コーヒーやコーラ、エナジードリンクなど)を飲まない。
  • 就寝前1時間はスマホやPC操作をやめ、ブルーライトを浴びないようにする。
  • ベッドルームの換気をする。
  • タバコを止める。

カフェイン、スマホいじり、タバコは、依存性も高くキッパリとやめるのは大変かもしれませんが、どれもコストもかからず、比較的、効果を早い段階で実感しやすいのでオススメです。

 

精力減退の原因7|必要な栄養素が摂れていない

「食事は健康の基本」というフレーズは、耳にタコだと思いますが、若さを出来る限りキープするためには、やはり適切&適度な栄養摂取は必須です。

20代や30代は、多少の偏食や食べ過ぎ・飲み過ぎの生活が続いても、それほど影響がなかった人も、それを続けていれば精力は減退の一途。

自分の食事の傾向を知り、不足している栄養素を摂りましょう。

 

亜鉛が不足している

亜鉛は、男性ホルモンの1つ「テストステロン」の分泌作用に直接関与する、精力増強においては筆頭となる栄養素。

トップアスリートを被験者とした研究結果でも、亜鉛を多く摂ることによって、テストステロン分泌量が増したことが明らかとなっています。

亜鉛は、牡蠣や牛肉、ほうれん草、ナッツ類などに含まれ、特に牡蠣に多く含まれています。

 

ビタミンDが不足している

精力増強のカギとなるテストステロンは、ビタミンDが不足することでも、その働きが十分に発揮できなくなります。

2011年に発表された研究論文によれば、男性被験者にビタミンDのサプリメントを、継続的に摂らせることで、テストステロン分泌量が増加したことが確認されています。

 

アルギニンが不足している

アルギニンは、アミノ酸の1種。

スタミナ向上・性欲アップにつながるということで、栄養ドリンクなどでお馴染みの成分です。

同じく、精力増強・勃起力アップなどに効果を期待できるアミノ酸、スイカ由来の成分「シトルリン」と非常に相性が良く、お互いに転換・再合成を繰り返します。

 

このプロセスの中で、一酸化窒素(NO)が産生されますが、この一酸化窒素は血管拡張作用を持ち、身体の血流を促進して、勃起力の向上、維持力アップにつながるのが最大のメリットです。

アルギニンは、肉類や大豆、大豆製品、ナッツ類に多く含まれています。

出典:日本予防医薬 → アルギニンとは|イミダペプチド公式通販

 

オメガ3脂肪酸が不足している

オメガ3脂肪酸は、魚類やフラックスシード(亜麻)、くるみ、豆類に多く含まれ、認知症予防やコレステロールを下げる、動脈硬化予防などに、すぐれた健康作用を持つことで知られていますが、実は精力減退の改善効果にも期待できます。

オメガ3脂肪酸は、性ホルモンであるテストステロン、エストロゲン、プロゲステロンの3つのホルモンバランスを整え、精力増強・性欲アップに寄与します。

 

精力減退をもたらす4大品目

ここまでは、どの栄養成分が足りていないかという点から解説しましたが、次に食べ過ぎによって、精力減退の原因となる身近な4大品目を紹介します。

 

市販の油で揚げた食べ物

油で揚げたジャンクフードの代表格は、フライドポテト 、チキンナゲット、ポテトチップス、またインスタントラーメンなどもこれに入ります。

揚げ油には、トランス脂肪酸という身体に有害となる成分が含まれており、メタボリックシンドロームや心臓病のリスクが高まり、さらに脳機能に関与して気力の低下をもたらすケースも少なくありません。

物事に対する興味関心が薄れたり、集中力が下がったりすれば、エネルギッシュにセックスを楽しむのはちょっと難しくなりますよね。

このトランス脂肪酸は、アメリカにおいて有害性の高さが認められ、2018年から使用が全面禁止となっています。

 

砂糖たっぷりのお菓子

精製された白砂糖やグラニュー糖、ブドウ糖液は、急激に血糖値を上昇させるため身体に負担をかけ、精力減退につながることが明らかとなっています。

さらに、砂糖たっぷりのお菓子には、有害なトランス脂肪酸を多く含むマーガリンやショートニングもたくさん使われており、ダブルで影響が出てしまうので、特に注意が必要です。

 

乳製品

乳製品は、腸内環境を整える効果があるとして知られており、健康食品の1つという認識の人も多いと思いますが、実は乳製品も食べ過ぎれば、身体の倦怠感を招き、精力減退の原因となります。

 

酒類

アルコール飲料は、程々の量ならいつもより性欲が刺激されるといったメリットもあります。

一方、飲み過ぎた状態でセックスに挑んだときに、中折れしてそのまま寝てしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。

これは、アルコールが勃起を司る神経系に悪さをし、勃起力を鈍らせてしまうことが要因の1つです。

 

また、酒類を飲み過ぎることで肝臓に過度の負担をかけ、倦怠感を招いたり、気力が削がれるといった弊害が起こります。

これら4大品目は、完全にゼロにする必要はありません。

ただ、意識的に減らすことで身体への負担が減り、精力増進に一定の効果が期待できます。

 

【まとめ】

いかがでしたか?

ここで、改めてこれまで紹介した「精力減退の7大原因」を、ざっくりまとめます。

勃起維持力の低下などを引き起こす要因は、年齢によるものだけではありません。

「年のせい」だけではない!精力減退の7大原因

原因1|男性更年期障害
症状① 勃起力が低下する
症状② 射精しづらくなる
症状③ 性欲が減退する
原因2|ストレス・トラウマ・プレッシャー
原因3|特定の持病がある
・動脈硬化
・糖尿病・高血圧・高脂血症
・脳・脊髄の障害
原因4|薬の副作用
原因5|激しいトレーニングを続けている
原因6|睡眠不足・睡眠の質が悪い
原因7|必要な栄養素が摂れていない
・亜鉛が不足している
・ビタミンDが不足している
・アルギニンが不足している
・オメガ3脂肪酸が不足している
~精力減退をもたらす4大品目
・市販の油で揚げた食べ物
・砂糖たっぷりのお菓子
・乳製品
・酒類

まずは、自分自身の状態を見直し、これらのうち関連していそうな部分を見つけましょう。

中年以降の場合、精力減退の原因は複数当てはまることがほとんどです。

 

1つ1つ適切に対処していくことで、精力減退に歯止めをかけ、勃起維持力アップが目指せるハズですよ。

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