【バイタルアンサー効果口コミ分析】パッケージ成分表記から効果期待値を算出
ペニス増大系サプリにおける最近のトレンドは配合成分の多さを競い合う傾向にあります。
少なくとも数十種類、多いものでは100種類、200種類といった製品も珍しくありません。
そんな業界トレンドに迎合しない稀有な増大系サプリ、それがバイタルアンサーです。
バイタルアンサーのパッケージ表記から効果期待値を導き出してみたいと思います。
バイタルアンサーの特徴
目次
バイタルアンサーが他の増大系サプリと異なる点は大きく3つあげられます。
その2.1日の摂取目安量が多い
その3.アミノ酸系成分に特化し、ハーブ系成分を一切含まない
果たして「バイタルアンサーの特徴は他の増大系サプリを超えるものなのか?」非常に興味深い分析となりそうです。
その1.配合成分は15種類のみ
バイタルアンサーの配合成分は、シトルリン、アルギニン、オルニチン、トリプトファン、亜鉛、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB群7種類、ビタミンA、ビタミンDの15種類です。
3種類のアミノ酸以外には亜鉛とビタミンのみが配合されています。
成分の種類を絞り込んだことで、アルギニンなどのアミノ酸を他の増大系サプリよりも多く摂取することができます。
まずは配合成分それぞれが果たす役割を確認していきましょう。
配合成分1.アルギニン
アルギニンはたんぱく質を合成するアミノ酸ですが、体内で合成されるため必須アミノ酸ではありません。
アルギニンの合成は、細胞内でエネルギーをつくり出す「クエン酸回路(TCAサイクル)」で生成されるケトグルタル酸から始まり、ケトグルタル酸⇒グルタミン酸⇒オルニチン⇒シトルリンという中間物質を経て最終的にアルギニンとなります。
こうして合成されたアルギニンですが、体内に存在している時間は短く、すぐに代謝されて尿素や一酸化窒素とともにオルニチンとシトルリンが作り出されます。
オルニチンからはさらにポリアミンというアミノ酸に似た物質がつくられ、細胞分裂やたんぱく質の合成を促進します。
体内に20種類以上あるといわれるポリアミンですが、精液から発見されたスペルミンと、その中間物質であるスペルミジン、プトレスシンが代表的なポリアミンとされています。
NOは血管を取り巻いている平滑筋を弛緩させて血管を拡げ、大量の血液を流入させて勃起を起こします。
この機能性によりアルギニンは増大系サプリに欠かせない成分となっているのです。
また、アルギニンは脳のすぐ下にあって、さまざまなホルモンを分泌する脳下垂体に働きかけ、成長ホルモンの分泌を促します。
成長ホルモンは子供や成長期の若者にとっては、身体の成長に欠かせないため、アルギニンの量は体内合成だけでは足りず、食事からも摂取する必要があります。
成長ホルモンには脂肪やコレステロールを減少させて動脈硬化を予防する働きがあるため、アルギニンは成人にとっても非常に重要なアミノ酸です。
増えすぎた脂肪やコレステロールは血管の内側にへばりつき、血管の内径を細くしてしまいます。
それだけでなく、脂肪がへばりついた部分はかさぶたのように硬くなり、血管をもろく弱くしてしまいます。
動脈硬化は末梢の細い血管から始まるといわれており、ペニスの海綿体に集中する無数の毛細血管も真っ先に影響を受けてしまいます。
アルギニンはNOの合成、ポリアミンの合成、そして成長ホルモンの分泌を通じて勃起力の向上とペニス増大に欠かせない重要な栄養素です。
配合成分2.シトルリン
バイタルアンサーに配合されている成分でアルギニン1,600mgに次いで多いのがシトルリンの500mgです。
そして、シトルリンの果たす役割は体内で速やかにアルギニンに変換されることです。
シトルリンは1930年に日本の研究者によってスイカの果汁から発見されたアミノ酸ですが、アルギニンと違ってたんぱく質には含まれておらず、血液や組織に存在している遊離アミノ酸です。
研究によると、シトルリンは動脈硬化を予防し、細胞の老化を抑制すると考えられていますが、この作用はシトルリンとアルギニン、さらにビタミンCやビタミンEなどの抗酸化ビタミンを合わせて摂ることで増強されることが報告されています。
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配合成分3.オルニチン
オルニチンは、シトルリンとともにアルギニンと切っても切れない関係にあるアミノ酸で、シトルリンと同じくたんぱく質を構成しない遊離アミノ酸です。
オルニチンは成長ホルモンの誘導体であると同時に、ポリアミンをつくり出す前駆体でもあります。
しかし、オルニチンの本来の役割は肝臓で有毒なアンモニアを分解することにあります。
俗に「肝臓によい」といわれているため、ウコンやタウリンなどとともに、お酒好きのためのサプリメントや健康食品が人気を集めています。
配合成分4.トリプトファン
トリプトファンはたんぱく質を構成するアミノ酸で、体内では合成できないため食品から摂取しなければならない必須アミノ酸です。
トリプトファンは体内でその1%程度がセロトニンに代謝されます。
セロトニンはさらにメラトニンへと代謝され、睡眠と覚醒をつかさどる体内リズムの調節に使用されます。
メラトニンは抗酸化物質としての特性も併せ持ち、アメリカでは最も人気のあるサプリメントのひとつで、不眠の解消やアンチエイジング目的で利用されています。
配合成分5.亜鉛
亜鉛は体内に2,000mg程度存在している微量ミネラルです。
食品に含まれる量としては牡蠣が突出して多く、牡蠣100g(4個程度)でほぼ1日分の亜鉛(約14mg)を摂ることができます。
動物では肝臓や筋肉に多く存在するため、レバーや赤身肉に多く含まれています。
食品から摂取した亜鉛は消化管で吸収されるとき、鉄や銅など他のミネラルと競合したり、食物繊維に吸着されたりするなど吸収効率が悪く、小腸での吸収率は約30%といわれています。
亜鉛は体内で200種類以上の酵素の合成と活性化、ホルモンの合成と分泌の調整、DNAの合成、細胞増殖、免疫反応の調節などに不可欠な原料であり、全身に必要とされる補酵素です。
亜鉛が不足すると、味覚障害、皮膚炎、脱毛などのほか、EDを引き起こすことが知られています。
勃起力に自信がない男性は亜鉛が不足していないか、食生活を見直してみましょう。
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⇒亜鉛の効果まとめ
配合成分6.ビタミン11種類
アミノ酸と亜鉛のほか、バイタルアンサーにはビタミンC、ビタミンE、ビタミンAといった抗酸化ビタミンと、新陳代謝とエネルギー代謝の両方に不可欠なビタミンB群7種類、カルシウムの吸収を高めて骨を丈夫にするビタミンDが配合されています。
C、E、Aといった抗酸化ビタミンには、血管を酸化ストレスによる傷害から守り、動脈硬化を予防する効果があるとされています。
また、ビタミンB群はアルギニンやトリプトファンの代謝に欠かせない補酵素として働きます。
ビタミンDにはカルシウムの吸収を促進するとともに血液中のカルシウム濃度を調節する役割があります。
血管を伸縮させる平滑筋はカルシウムイオンによってコントロールされているので、ビタミンDの不足は心臓血管系の病気による死亡率を高めるという研究報告がありますが、そのメカニズムについては明らかにされていません。
ビタミンDは骨格や骨密度の維持、免疫力の維持、心臓病による死亡率の低減に対する機能性が示されています。
2.バイタルアンサーに配合されている成分量
多くの増大系サプリが成分の配合量を公開していないのに対し、バイタルアンサーはほぼすべての成分量を公式サイトで公開しています。
成分名 | 1日摂取目安量(10粒) |
アルギニン | 1,600mg |
シトルリン | 500mg |
オルニチン | 100mg |
トリプトファン | 62mg |
亜鉛 | 20mg |
ビタミン類 | 125mg |
配合成分量は合計すると1日分で2,407mgとなります。
バイタルアンサーのタブレットは1粒300mgですから、1日の摂取目安量10粒で総重量は3,000mgとなり、そのうち約600mgが添加物の重量ということになります。
1粒あたり60mg含まれる添加物は多い順に、
ステアリン酸カルシウム:滑沢剤
ヒドロキシプロピルセルロース:結合剤、コーティング剤
微粒二酸化ケイ素:コーティング剤
が使用されています。
1日の摂取目安量10粒では、バイタルアンサーだけでこうした食品添加物を600mg摂取することになります。
ですので、バイタルアンサー以外に医薬品やサプリメント、加工食品や菓子類などを日常的に摂る方は添加物の量が気になるかもしれません。
バイタルアンサーに配合されているアルギニンやシトルリンなど、増大系アミノ酸の1日の総摂取量は、他の増大系サプリを大きく上回っているといって良いでしょう。
また、それぞれのアミノ酸をサポートする亜鉛、ビタミン類が配合されているのも優れた商品コンセプトといえます。
ただし、摂取する錠剤の数が多い分、食品添加物も多く摂らざるを得ず、添加物を気にする人には不満が残ります。
3.バイタルアンサーのウイークポイントとは?
バイタルアンサーのコンセプトは、
2.ストレス緩和に働く癒し系アミノ酸のトリプトファンを配合し、NOによる直接サポートと、脳からの副交感神経系への働きかけをターゲット
上記の内容と言えるでしょう。
また、これらのアミノ酸成分をサポートするビタミン類と、セックスミネラルの異名を持つ亜鉛を配合しているのも良いコンセプトです。
しかし、製品のトータルバランスという面から考えると、残念ながら満点とまでは言えません。
まず、NO産生の主役アルギニンですが、経口で摂取したアルギニンは肝臓でアルギナーゼという酵素によってその大半が代謝され、オルニチンを介してポリアミンとなります。
また、肝臓のオルニチン回路ではアンモニアを分解するために使用され、脳に対する成長ホルモン分泌刺激やたんぱく質の構成にも使用されるため、NO産生に用いられるアルギニンの量はほんのわずかです。
ED患者にアルギニンを1日約3,000mg、12週間投与したところ、患者の40%に改善がみられたとする研究報告がある一方で、1日に1,500mgではEDの改善はみられなかった、とする報告があります。
一方、シトルリンは肝臓で代謝を受けないため体内での利用率が高く、3,000~6,000mgのシトルリン摂取で血液中のアルギニンが約2倍に上昇することが確認されています。
シトルリン摂取は、同じ量のアルギニンを摂取した場合に対して約30%上回る結果となっています。
バイタルアンサーの1日摂取目安量は、アルギニン1,600mg、シトルリン500mgで約3対1の割合で配合されています。
このバランスはポリアミン合成にはいいかもしれませんが、NO産生には不利な割合となるでしょう。
また、シトルリンやオルニチンのような遊離アミノ酸と違い、必須アミノ酸であるトリプトファンは他の必須アミノ酸とのバランスによって、その働きが大きく左右されます。
この仕組みは俗に「アミノ酸の桶」と呼ばれており、9種類の必須アミノ酸を桶の板に例えて(桶板の長さ=アミノ酸の量)、桶いっぱいに水を満たそうとしても、一番短い桶板の部分までしか水は入らない、つまり「他の8種類をどんなに多く摂ってたとしても、1種類でも少ないアミノ酸があれば他のアミノ酸は無駄になる」というものです。
また、増大系サプリにはめずらしいトリプトファンの配合目的は、トリプトファンから合成されるセロトニンによって不安感を取り除き、リラックスしてセックスできるように、ということだと推察されますが、実はセロトニンには性行動を抑制する可能性があるのです。
うつ病の治療薬でセロトニンの利用率を上げる薬がありますが、この薬の投与で性機能障害が起こることはよく知られており、米国では服用者の約30%が性機能障害を経験している、といわれています。
トリプトファンの摂取で同様の障害がおこることは考えにくいですが、セロトニンには相反する両極の作用があることを覚えておいてください。
4.バイタルアンサーの口コミ
今のところ楽天やアマゾンなどでバイタルアンサーの口コミを見ることはありません。
現在、口コミ情報としてはアフィリエイターの運営する口コミサイトしかないようです。
アフィリエイターは宣伝する商品が売れないことには報酬がもらえませんから、当然いいことだけしか書かれておらず、ネガティブな情報は見られません。
そんな訳で、今回は特定のサプリを宣伝するアフィリエイトではなく、比較サイトやランキングサイトの口コミを探してみました。
ここでは検索上位にヒットしたあるランキングサイトの口コミをご紹介します。
(このランキングサイトは★5つで満点、バイタルアンサーは平均★2.5となっています)
「始めて3か月。思ったほどではないが、体に良さそうなので続けようと思う。増大系サプリは別のものを探すつもり。」★3つ
「なにもなし。返金してもらうつもり。」★1つ
「いいサプリだと思う。中折れしなくなりました。」★5つ
「楽しみにしていたのに残念です。」★1つ
このサイトは評価が拮抗しており、なかなか真実味がありそうでは…と思いきや、以下の様なコメントもありました。
「いいサプリです。パッケージが袋タイプなので持ち運びに便利。」
「1日2粒でいいのでお手軽ですが、目に見えるほどの変化はなし。」
「1日2袋(1袋6粒)を1か月使用中。」
バイタルアンサーのパッケージはボトルタイプですし、(お試し品30粒はパウチタイプ)1日の摂取目安は10粒で、とてもお手軽とは言えません。
どちらかというと、面倒なサプリメントといっていいでしょう。
また、管理人が実際に買ってみた体験談というコメントに
~等とありますが、先述の通りハーブ由来の成分を一切省いているのがバイタルアンサーの特長です。
ほかのコメントもよくよく見てみると遠回しな表現が目立ち、一般のユーザーではない印象です。
他の比較サイトやまとめサイトでも同様で、「信ぴょう性のある口コミというものは存在しない」という結論に達しました。
バイタルアンサーまとめ
バイタルアンサーはアミノ酸系成分のみでハーブ系成分は含まれていません。
アミノ酸の1日摂取量を多くしたところが、バイタルアンサーの長所であり、そのために他のハーブ成分を配合できないのが短所でもあります。
ペニスが硬い勃起を繰り返すことで増大していくために、NOは欠かせませんが、NOさえあれば勃起できるのか、というとそうではありません。
勃起のスタートは脳への性的刺激です。
性的刺激はひとにより感受性が異なるものですが、男女の別なく性欲をコントロールしているのは男性ホルモンのテストステロンです。
マカやトンカットアリ、アカガウクルアなどのハーブは性欲を高めるために用いられますが、残念ながらバイタルアンサーは勃起現象そのものに焦点を合わせているため、性欲へのアプローチ成分は除外されています。
これらを総合して評価してみると、バイタルアンサーは、
・アルギニンとシトルリンのバランスとオルニチンの配合は、ポリアミン合成に向いており、NOよりも精子の増強に重心が置かれている
・トリプトファンは一見すると、ストレス緩和による勃起力増強や中折れ防止に適しているようだが、生成物のセロトニンには性行動を抑制する作用もある
となり、ターゲットをNO産生に絞るのであれば、シトルリンを主体とした成分バランスに変更してほしいと思います。
とはいえ、類似商品の分析結果と比較してバイタルアンサーは決して悪い商品ではないので、バイタルアンサー単体ではなく、マカやアカガウクルアなどハーブ系増大サプリと組み合わせればペニス増大に寄与することができるのではないかと思われます。
今回のバイタルアンサーは口コミ自体が少ない上に、本当にバイタルアンサーのレビューか?と疑われるような口コミもありました。
このように、ペニス増大系サプリの評価は客観性に欠ける口コミではなく、虚偽を記載することのできないパッケージの成分表から読み解くのが唯一の方法です。
当サイトでは、この記事で行った様な徹底分析をあらゆるペニス増大サプリ/精力剤に対して行い、最も効果期待値が高い商品の厳選を行っています。
バイタルアンサーをしのぐバランス力とコストパフォーマンスに優れた商品の分析結果は、以下別記事をご覧下さい。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。