【ゼファルリンの効果口コミ分析】パッケージ成分表記から効果期待値を算出
浮き沈みの激しい増大系サプリ市場にあって、息の長い人気を誇るゼファルリン。
公式サイトでも「メンズサプリのロングセラー!」「メンズサプリ界の老舗」を自称しています。
ゼファルリンは2011年頃発売され、2014年にAmazonでの取り扱いが開始されて現在に至りますが、この間パッケージや内容に大きな変更は見られず、その息の長さには驚かされます。
そんなゼファルリンの効果期待値をパッケージの成分表記から詳細に分析、その実力がいかほどのものか算出してみた結果を紹介します。
また、ゼファルリンを使用したユーザーによる口コミについても同様に分析してみますので、増大系サプリ選びの参考としてください。
ゼファルリンの概要
目次
公式サイトによればゼファルリンがメンズサプリ界でロングセラーを続けている理由として、
2.お客様第一主義
3.日本人向けに開発
4.安心の日本製
という4つのポイントをあげています。
サプリメント本体の中身よりもサービスと安心感を重視しているということなのでしょうか?
カプセルが圧倒的に多い増大系サプリにおいて、ゼファルリンの特長はシトルリンとトリプトファンというふたつの主成分をタブレットとカプセルの2種類に分けているところです。
これも、飲み間違いがないようにというお客様第一主義的心遣いなのかもしれません。
パッケージ裏の表示を見てみると、ゼファルリンは「L-トリプトファン含有加工食品」タブレットと「L-シトルリン含有加工食品」カプセルの2種類に区分され、タブレットは300mg×60錠、カプセルは324mg×60粒となっています。
タブレットの原材料
1.セルロース 2.ステアリン酸Ca 3.L-トリプトファン 4.L-イソロイシン 5.L-ロイシン 6.L-バリン 7.ビタミンB2 8.ビタミンB6 9.ビタミンE 10.シェラック 11.デキストリン 12.還元麦芽糖水飴 13.アカガウクルア末 14.ムクナエキス末 15.エゾウコギ末 16.アムラ乾燥エキス 17.アシュワガンダエキス末 18.ノコギリヤシ種子エキス末 19.ボスウェリア抽出物 20.ワイルドヤムエキス末 21.ブドウ種子抽出物 22.黒胡椒抽出物 23.メチルスルフォニルメタン 24.キャッツクロー末 25.トンカットアリエキス末 26.スーマ(パフィア)エキス末 27.大棗抽出物 28.ヒハツ抽出物 29.ニーム葉エキス末
カプセルの原材料
1.デキストリン 2.ゼラチン(被膜) 3.L-シトルリン 4.L-オルニチン塩酸塩 5.まむし末 6.蜂の子FD末 7.すっぽん末 8.有機マカ粉末 9.牡蠣エキス末 10.電七人参末 11.ローヤルゼリー末 12.さけ白子抽出物 13.ウコン末 14.ガジュツ末 15.ブラックラカントエキス末 16.豚睾丸エキス末 17.ブドウレスベラトロール 18.クロム含有酵母 19.ラカンカ末 20.イチョウ葉抽出物 21.セルロース 22.ステアリン酸Ca 23.L-アルギニン 24.L-アスパラギン酸ナトリウム 25.L-リジン
ゼファルリンの主な成分
ゼファルリンの公式サイトには「60種類以上の天然成分配合」とありますが、タブレットとカプセル合わせても54種類しか記載がありません。
しかも、そのうち9種類は食品添加物ですし、アミノ酸やビタミンを「天然物」と呼んでいいのかも疑問です。
それはさておき、ゼファルリンに配合されている主な成分がどのような機能性を持っているのか調べてみましょう。
ゼファルリン・タブレット
まずタブレットですが、主成分はL-トリプトファンとBCAA(別名:分岐鎖アミノ酸。バリン、ロイシン、イソロイシン3種類の総称)であるといっていいでしょう。
トリプトファンはストレスや不眠対策のサプリメントに、BCAAは主にアスリート系サプリメントに使用され、どちらも増大系サプリではあまり見かけない成分ですが、ゼファルリンにおける配合目的はいったい何なのでしょうか?
L-トリプトファン
トリプトファンはたんぱく質を構成するアミノ酸で、ヒトの体内では合成できないため、食品から摂取しなければならない必須アミノ酸です。
たんぱく質を構成するアミノ酸なので、食品では肉や魚、大豆や乳製品に含まれていますが、たんぱく質1g当たりの含有量はわずか15mg前後であり、たんぱく質を構成する20種類のアミノ酸の中で最も構成比が低い部類に入ります。
食品から摂取できる量は少ないものの、体内でのトリプトファンの役割は非常に多様で、たんぱく質の合成、細胞のエネルギー源、複数の生理活性物質の合成、神経伝達物質セロトニンの合成、などに使われます。
セロトニンはドーパミンやノルアドレナリンなどを制御して精神を安定させる作用があり、痛みの緩和やストレスの軽減に働きます。
さらにセロトニンの一部はメラトニンへと変換され、体内時計の調節や睡眠の制御に使われます。
メラトニンは強力な抗酸化物質でもあり、生殖細胞の活性化やホルモンバランスの改善に効果があるといわれています。
しかし、メラトニンの量が多すぎると逆に性機能の退化を起こすことも知られています。
増大系サプリメントにトリプトファンを配合するメリットとしては、セロトニンによるリラックス作用やストレス緩和、メラトニンの抗酸化作用によるアンチエイジング効果が考えられます。
しかし、ゼファルリンの配合をよく見てみると、トリプトファンの良さを消してしまうおそれがありそうです。
その点については後述するとして、もうひとつの主成分BCAAについて解説しましょう。
BCAA
BCAAはバリン、ロイシン、イソロイシン3種類の分岐鎖アミノ酸の総称で、たんぱく質の約20%を占めています。
運動をするとBCAAは、使われる筋肉だけでなく全身で分解が進み、たんぱく質の再合成に利用されます。
また、運動後にBCAAを摂取すると、運動によって損傷した筋肉組織の修復を早めるため、アスリートに必須のサプリメントとして人気があります。
BCAAの中で、主にたんぱく質の分解を抑えて筋肉量を増加させるのは、ロイシンが分解されてできる3-ヒドロキシイソ吉草酸という中間代謝物です。
別名をHMBといい、高齢者向けの栄養補助食品やボディビルダー向けのサプリメントとして利用されています。
男性ホルモンであるテストステロンは、ほとんどが精巣でつくられていますが、近年の研究により骨格筋でもつくられることが判ってきました。
また、筋トレは血液中のテストステロン濃度を高めるので、BCAAと筋トレの組み合わせはペニスの増大にも効果があると思われます。
トリプトファンとBCAAの相性は?
ゼファルリンタブレットの2大主成分トリプトファンとBCAAは、それぞれペニス増大に貢献してくれる作用がありそうです。
しかし、実はこの2種類のアミノ酸はあまり相性がいいとはいえないのです。
私たちの脊髄には、脳に有害な物質が入り込まないように、分子量の大きな物質を通さないための血液脳関門があります。
トリプトファンからつくられるセロトニンは血液脳関門を通れないため、トリプトファンとして脳に届けなければなりません。
しかし、トリプトファンを脳に輸送するトランスポーターはBCAAも同様に輸送しています。
その結果、トリプトファンとBCAAはトランスポーターの取り合いとなり、血液脳関門を通過する際に競合してしまうのです。
このため、BCAAと同時に摂るとトリプトファンは脳に届きにくくなってしまうのです。
しかし、サプリメントは食品であり、摂取量や摂取方法(この場合、カプセルとタブレットを一緒に摂らない)を明示すれば「未承認医薬品」とみなされ薬機法(旧薬事法)違反となってしまいます。
ゼファルリン・カプセル
ゼファルリンカプセルの主成分はL-シトルリンとL-オルニチンです。
増大系サプリではシトルリンとアルギニンの組み合わせが多いのですが、ゼファルリンにおけるアルギニンの配合量はかなり下位に位置しているので、シトルリンとオルニチンがメインといっていいでしょう。
シトルリンもオルニチンもアルギニンに再生されて血管を拡張する一酸化窒素(NO)の産生に利用されます。
両者はいずれもたんぱく質を構成しない遊離アミノ酸で、人体では血液中や組織に存在しています。
オルニチンには肝臓でのアンモニア分解と成長ホルモンの分泌を促進する作用がありますが、別の経路では生理活性物質ポリアミンを合成します。
ポリアミンは細胞の増殖になくてはならない物質であり、特に精子をつくる睾丸で大量に必要とされます。
さらに、タブレットのトリプトファンとBCAA、カプセルのシトルリンとオルニチン以外のゼファルリンに含まれる成分については、ほとんど機能性を発揮できないであろうと考えられます。
次の項では、その理由を明らかにしたいと思います。
ゼファルリンの添加物
実は、ゼファルリンには最近の増大系サプリにみられない、ロングセラーならではのある特長があります。
ゼファルリンのパッケージの原材料表記は以下の通りですが、実は先の項で赤字になっている成分は食品添加物なのです。
このように原材料と添加物を区分せずに表記できたのは平成27年(2015年)以前に発売された加工食品だからでしょう。
さらに指示に従わない場合は1億円以下の罰金が科されます。
ただし、改正食品表示法には経過措置があり、2020年3月31日までに正しい表記に変更すればいいとされています。
ですのでゼファルリンも2020年4月からは表示の変更を余儀なくされるはずです。
タブレットの添加物
それでは、まずタブレットの添加物から見てみましょう。
原材料名の表記については、食品表示法制定以前は農林水産省のJAS法で定められていましたが、原則として原材料と添加物は区分すべきとされていました。
原材料も添加物も全体に占める重量の多いものから順に記載するのがルールで、これは現在も変わっていません。
関連参考記事
⇒【粗悪品を見抜く方法】サプリメント原材料表記ルール徹底解説!
ゼファルリンタブレットの原材料表記
ゼファルリンの表記は添加物も含めてすべての原材料名を重量の多い順に記載したものと推察されます。
するとタブレットで最も配合量の多いものはセルロース、次にステアリン酸カルシウムとなります。
そして主成分であるトリプトファンとBCAAに続くのがビタミンB2、B6、Eで、その後に添加物のシェラック、デキストリン、還元麦芽糖水飴という3種類の添加物が続きます。
セルロースは錠剤を成形する際に使われる賦形剤で、かんたんにいうと原料を錠剤にするための増量剤です。
ステアリン酸カルシウムは安定剤として使われます。
シェラックは錠剤のコーティング剤、デキストリンは結合剤、還元麦芽糖水飴は甘味料です。
還元麦芽糖水飴の次に記載されているのは13.アカガウクルア末ですが、こうした植物エキスは薬理作用を持つ成分の特定ができないため、不純物を含む植物エキス全体を使用せざるを得ません。
ビタミンやミネラルのように補酵素として働く単独の分子は数mg単位で機能するものもありますが、複数の成分を含む植物エキスならば少なくとも10mg以上は配合してほしいところです。
ちなみにタイで行われたEDに対するアカガウクルアの臨床試験では、被験者の82.4%に改善が認められたとしていますが、摂取量は250mgのカプセルを1日に2~4カプセル、500~1,000mgを摂取しての話です。
このように考えると、ゼファルリンのタブレットはトリプトファンとBCAA以外の成分は、毒にも薬にもならない増量剤と考えていいかもしれません。
カプセルの添加物
一方、ゼファルリンのカプセルもタブレット同様、最初に記載されているのはデキストリンとゼラチンの添加物2種類で、それぞれの使用目的は増量剤とカプセルの被膜です。
カプセルの原材料表記
ゼファルリンのカプセルは324mgと記載されているので、カプセルサイズは2号と思われます。
2号カプセル自体の重量は60mgほどですから、ゼラチンよりも前に記載されているデキストリンの配合量は60mgよりも多いことになります。
ゼファルリンカプセル324mgのうち、2種類の添加物で120mg以上を占めているため、その他の機能性成分の配合量は200mg程度ということになります。
そして、ゼラチンの次、3番目に記載のあるL-シトルリンの配合量は60mg を下回ることになり、以下オルニチン、まむし、蜂の子、すっぽん、と成分名を追うごとに配合量は少なくなっていきます。
デキストリンとゼラチンを除く23成分で200mgとなると、単純に計算しても1成分当たり10mg以下しか配合できません。
仮にシトルリンを20mg、オルニチンを10mg配合したとして(この程度では少なすぎると思いますが)、残り21成分で17種類を配合するとなると1成分の配合量はわずか8mg以下となります。
しかも、カプセルに配合されている成分は、まむし末、蜂の子、すっぽん、マカ、牡蠣、電七人参、ローヤルゼリー、さけ白子、ウコン、ガジュツ、ブラックラカント、豚睾丸エキスなど主となる成分がわからない複合素材ばかりです。
メジャーな増大系サプリの多くは、食品表示法が施行された2015年以降、マイナーチェンジや配合成分の大幅な変更を行っています。
「業界のロングセラー」ゼファルリンも2020年4月1日からはパッケージの原材料表示を変更しなければならず、その際に内容量や配合成分に変更が加えられるのか、気になるところです。
ゼファルリンの口コミ
ロングセラー商品だけあって、Amazonでのゼファルリンのレビューは他の増大系サプリより、かなり多くみられます。
一方、楽天市場の口コミは1件のみで、しかも使用前のコメントでしたので、ここではAmazonでの口コミを分析してみましょう。
Amazonでの評価は、2019年8月、現在カスタマーレビュー30件となっています。
★5つ 20%
★4つ 13%
★3つ 3%
★2つ 17%
★1つ 47%
となっており、★4~5つ33%、★1~2つ64%で総合評価は★2つ。
これほど評価の低い商品もめずらしいのではないでしょうか。。
ちなみに★5つのコメントは全6件で、
・現在18歳、1か月だけ試したら1.5cm大きくなりました。若いから?かもしれませんが。
・6か月分をまとめ買い。3か月では微々たる変化、6か月で1cm弱大きくなりました。
・2か月目から1日分を2倍に増量、マカ、亜鉛、トレーニングを併用して1cmアップ。
・24歳。2か月で2cmアップ、元からかもしれませんが勃つとカチカチです。
※残り2件は増大に対して具体的な言及なし。
次に、14件ともっとも多い★1つのコメントからもいくつか抜粋してみましょう。
・★ゼロ。増大どころか精力剤としても使えない。ニキビができてしまい、飲むのをやめたら治った。
・効果なし。
・効果なし。この値段で効果なしは最悪。
・まったく効果なし。
・説明書など一切なし。二度と購入しない。
・なんの効果もなし。半年分まとめ買いして損をした。
・まるで効果なし!最低だ!
・太ももが乾癬のようにカサカサになった。3か月間飲んだ後、やめて2か月後から下半身の筋トレを開始、彼女からなんとなく大きくなったね、といわれた。
・5か月間使用。まったく変化なし。
通常、Amazonや楽天などの通販サイトにはサクラによるベタぼめコメントが目立つものですが、ゼファルリンについてはほとんど見られませんでした。
逆に、長く販売しているがゆえに、効果のなかった本物のユーザーからの怒りのコメントが目立つ結果となりました。
ゼファルリンの口コミについては分析するまでもなく、低評価の辛口コメントがすべてを物語っているようです。
まとめ
増大系サプリとしては異例のロングセラーで、自ら老舗を名乗るゼファルリンですが、他の増大系サプリには見られない否定的な口コミが集中しているのも異例といえるでしょう。
原材料表示に関していえば、公式サイトに「60種類以上の天然成分配合」とあるのに、実際は添加物を含めて54種類、さらに添加物9種類を除くと45種類となってしまいます。
成分数が多ければ良いという訳ではありませんが、セルロースやデキストリンといった添加物をあたかも有効成分であるかのように表記しているのはいかがなものでしょうか。
トリプトファンとBCAAの組み合わせも不整合で、せっかくのお互いの作用を弱めてしまいます。
また、カプセルの重量などから推察すると、配合されている各成分の量も決して十分とはいえません。
増大系サプリに限らず「常に進化し続けてこそ真のロングセラーと言える」というのが当サイトのスタンスなため、それとは程遠く思えたゼファルリンは分析商品の中でも辛辣なレビューとなりました。
ゼファルリンには食品表示法の完全施行となる2020年4月のリニューアルを期待したいと思います。
当サイトでは、今回のゼファルリンのように、複数の精力剤/増大系サプリのパッケージの原材料表記を徹底分析した結果から、効果期待値の最も高い商品を厳選⇒ランキング形式で紹介しています。
あなたの精力/増大願望を叶えるための参考指標の一助となれば、大変うれしく思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。