精力回復・精力増強

ハーブ系精力剤とは何?主要成分とその働きについて徹底解説

ハーブ系精力剤の主要成分とその働き

男性の性欲、精力は20代をピークに低下し始め、40代を超えると急激に下がり始めます。

女性の場合はその逆で、20代のころは可愛らしくても30代を迎えるころから、性欲も精力も強くたくましく上昇し始めます。

これらの傾向は男女ともに男性ホルモンの作用によるもので、男の男性ホルモンは年齢と共に低下するのに、女性は逆に強化されていくためです。

年々セックスが強くなっていく女性に対抗するには、やはり精力剤のサポートが必要なんじゃないか、そう感じている男性は少なくないでしょう。

しかし、ひと口に「精力剤」といっても、いろいろな商品があるし、そもそも本当に効くのかどうかわからない。

バイアグラのお世話にはまだなりたくないし、スッポンや赤マムシは精力絶倫なイメージですが高い値段に見合うだけの効果があるのかどうか…。

そんななかにあって、ハーブや漢方は古くから世界各地の伝統医療に使われており、一部は現代医療のなかにも取り入れられています。

というわけで、ハーブや漢方で精力剤として使われている素材や成分、気になる効果と副作用、商品についてなど、あなたの知りたい情報をまとめて公開しますので、最後までお見逃しなく!

ハーブの持つ意味とその起源、有効性について

ハーブの語源はラテン語の「野草」を意味しますが、一般的には薬草や料理の香りづけ、香辛料などに使用される有用な植物全般をハーブといいます。

ヨーロッパのハーブティー、インドの香辛料、中国医学の生薬などはすべてハーブと呼んでいいでしょう。

これらのハーブには「医食同源」という共通点があり、食事として摂ることで身体機能によい影響をもたらすという考え方に基づいています。

近年、食品には栄養素を補給するための働き(一次機能)、おいしさや食事を楽しむ感覚や嗜好の満足(二次機能)に加えて、健康の維持向上に働く生体調節機能(三次機能)が強調されるようになっています。

1980年代に行われた文部科学省の研究では、栄養素の三次機能について、生体の制御、疾病の防止、疾病の回復、体調リズムの調整、老化の抑制をあげ、後のトクホ(特定保健用食品)の創設につながりました。

ところが、インドのアーユルヴェーダ、中国の中医学とそこから派生した日本の漢方、ヨーロッパのメディカルハーブなどは、数千年の昔からこうした食の持つ効能について理解し、実践してきたのです。

こうした薬用植物を用いた伝統医学はインドや中国にとどまらず、南米や東南アジアにも広く分布しています。

現在では、交通網の発展によって物流や人的往来がグローバルになり、ローカルに埋もれていた有用なハーブが次々と発掘され、その機能性についてさまざまな研究がなされるようになってきました。

それではハーブ系精力剤の種類とその働きについて解説してまいりましょう。

高麗人参

高麗人参は日本での学名をオタネニンジンといい、徳川八代将軍吉宗が諸藩の大名に苗を与え、栽培を勧めたため「御種人参」と呼ばれたことに由来します。

吉宗がなぜ栽培を勧めたのかというと、高麗人参は中国最古の医薬品辞典である神農本草経に最上級の薬草として掲載されており、その薬効は「五臓を補い身を軽くし、年齢を延ばす。精神を安んじ魂魄を定め、驚悸を止め心を開き智を益する」不老長寿の薬だったからです。

高麗人参の効能を現代風にいえば、「血流と免疫力をアップし、ストレスを抑えて認知機能を改善、老化を防ぐ万能薬」となります。

高麗人参の効果の源はサポニンと呼ばれる約40種類の植物特有の化合物で、とくに高麗人参に特有なものをジンセノサイドと総称します。

多種多様なジンセノサイドがさまざまな薬効をあらわすのが高麗人参の特徴です。

ジンセノサイドはステロイドサポニンの一種であり、性ホルモン受容体と直接結合します。

そのため、エストロゲン受容体やプロゲステロン受容体と結合すれば女性ホルモン様の作用を示し、アンドロゲン受容体と結合すれば男性ホルモン様の作用を示すのです。

韓国での臨床試験では1日1~3gを2~4か月摂取することでEDや性欲減退に改善がみられた、とする報告がありますが、研究の件数は少なく、科学的な根拠証明するには至っていないようです。

ニンニク


ニンニクは漢字で大蒜と書きますが、ニンニクのほか、オオビル、ダイサンなどとも読みます。

漢方生薬ではダイサンの名で知られ、強壮強精、疲労回復に効果があるとされてきました。

ニンニクの臭い成分アリシンはビタミンB1(チアミン)と結合することで、ビタミンB1の機能性を長時間継続させる作用があります。

アリシンとチアミンの結合体はアリチアミンと呼ばれ、疲労回復薬アリナミンのベースとなったことはあまりにも有名です。

ニンニクにはアリインという化合物を含む細胞とアリナーゼという酵素を含む細胞とがあり、ニンニクをつぶしたりすりおろしたりすることで細胞が壊れ、アリインはアリナーゼによってアリシンとなります。

アリインは硫黄イオウを含む含硫アミノ酸ですが、含硫アミノ酸には男性ホルモンの分泌を促進する作用がありますので、ニンニクを切ったりすりおろしたりせず、生で食べれば強精効果を得られると思われます。

しかし、同様の含硫アミノ酸はタマネギなどネギ科の野菜にも多く含まれていますので、ニンニクよりも生のタマネギのほうが効率よく摂ることができるでしょう。

マカ


標高3,000メートルを超える南米ペルーのアンデス高地に育つマカ。

酸性の土壌と強烈な紫外線、寒暖差の激しい過酷な環境で育つマカは、大地の養分をすべて吸い尽くしてしまうため、マカを収穫した土地には数年間雑草すら生えない、といわれています。

1998年、当時のフジモリ大統領によってはじめて日本に紹介されると、当時流行していた健康番組で取り上げられ、一躍人気サプリメントの仲間入りを果たしました。

マカの強精効果はそのメカニズムが未解明のままで、日本ではマカに含まれるグルコシノレートという含硫アミノ酸が効果の主成分ではないかという考え方が大勢を占めています。

しかし、マカの輸入量世界一のアメリカでは、マカエンというマカ独特の脂肪酸が主成分との説が有力です。

収穫されたマカは、出荷されるまでおよそ3か月のあいだ乾燥のために貯蔵されます。

その間にマカエンはマカミドという脂肪酸に変化しますが、マカミドはカンナビノイドの一種であるとされています。

カンナビノイドとは大麻に含まれ、幻覚や多幸感をもたらす化合物で、近年海外では一部のカンナビノイドが医療用大麻として解禁される動きが相次いでおり、日本でも規制対象とならない麻の種子や茎から抽出された麻の精油が輸入されています。

マカミドはヒトの脳内に存在するカンナビノイド「アナンダミド」に似た物質で、男性ホルモンの量に直接的な影響を与えずに強精効果をもたらすと考えられています。

ムイラプアマ


ムイラプアマはブラジルのアマゾン川流域に自生する低木で、古くから男女ともに精力を増強する媚薬として現地の人たちに珍重されてきました。

また、精力剤としてだけでなく、神経や筋肉の疲労をやわらげ、リウマチにも効果があるとされています。

20世紀の初めごろ、ヨーロッパの探検隊によって欧米に広められ、原産地のブラジルだけでなく、イギリスをはじめとする欧州各国や米国でも人気の高いハーブです。

ムイラプアマの薬理作用については1920年代から研究が続けられており、ムイラプアミンという独特のアルカロイドが効果の中心であるといわれています。

ムイラプアマの性機能に関する研究はあまり多くありませんが、ED患者を対象としたある試験では、51%の被験者に勃起の改善が、62%に性欲の増進がみられた、と報告しています。

しかし、残念なことにバイアグラが発売された1990年代後半以降、ムイラプアマに関する研究はほとんど停止してしまったようです。

カンカニクジュヨウ


カンカニクジュヨウは強壮強精剤として知られる漢方生薬「ニクジュヨウ」の起源となった植物で、新疆ウイグル地区のタクラマカン砂漠に自生する寄生植物です。

カンカニクジュヨウの原産地周辺は世界四大長寿地域のひとつとして知られ、100歳以上の高齢者の割合は、広大な中国の中でも最多といわれています。

カンカニクジュヨウには、免疫力をアップさせるといわれるハーブ「エキナセア」の主成分エキナコシドが含まれ、その含有量はエキナセアをしのぎ全植物中でナンバーワンです。

また、アクテオシドというポリフェノールの抗酸化力はレスベラトロールの15倍とされています。

カンカニクジュヨウの精力剤としての主成分はカンカノシドと呼ばれる成分で、強い抗酸化力とともに血管を拡張する作用が発見されています。

このカンカノシドによる血管拡張作用により勃起力が強化され、強精作用をもたらすと考えられています。

トンカットアリ


トンカットアリはマレーシアやベトナム、インドネシアなど東南アジア諸国で万能薬として知られる伝統的なハーブです。

特にマレーシアでは、古くから男性にとって心強い夜のサポート役として珍重されてきました。

しかし、トンカットアリは非常に生長の遅い植物で、幹の直径が15センチほどになるのに10年かかるといわれ、栽培には不向きなため原産地以外で流通することはほとんどありませんでした。

ところが、2000年代に入ってマレーシア国内でバイアグラに対抗する商品として注目を集めてから、マレーシア大学を始め、世界各国の研究機関で研究されるようになったのです。

近年ではマレーシア政府もトンカットアリ製品の許認可事業に乗り出し、世界各国への輸出が進んでいます。

マレーシア大学とシンガポール大学が共同で行った研究では、トンカットアリは勃起時の硬さを向上させ、性欲を増進してセックスにかける時間を延長した、と報告しています。

また、去勢したオスのマウスにトンカットアリを与えたところ、性欲が回復し、交尾が可能になったとしています。

マレーシア大学の別の研究では、トンカットアリは精巣でつくられる男性ホルモンの量を約5倍に増加させたとし、韓国の研究ではEDに対する効果は高麗人参の約5倍と報告しています。

トンカットアリに含まれるユーリコマノンという化合物には、以下の作用が報告されています。

  1. 男性ホルモン(テストステロン)の量を増やし活性化させる
  2. 勃起時に働くシグナル伝達物質cGMPを増加させる
  3. 副腎で男性ホルモン(DHEA)の合成を促進する

トンカットアリは現在も世界各国でさまざまな研究が続けられています。

アカガウクルア


タイの伝統的な強壮強精剤「アカガウクルア」は別名をソフォンともいい、メコン川流域に暮らす先住民にとって欠かせないハーブです。

タイの国立チュラロンコン大学と日本の製薬会社が共同で行った研究では男女を問わずDHEAの増加が確認されています。

DHEAとは、男性ホルモンや女性ホルモンの原料となるステロイドホルモンで、DHEA自体にも男性ホルモンとしての弱い作用があります。

また、DHEAは「若返りホルモン」とも呼ばれますが、加齢とともに減少してしまいます。

タイ・チュラロンコン大学では30歳から69歳までの17人のED患者に対し、アカガウクルアを3か月間投与する臨床試験を行いました。

その結果、17人中13人に対して、中程度以上の改善がみられたと報告しています。

研究結果からの考察として、DHEAの分泌促進以外にもアカガウクルアにはシグナル伝達物質cAMPを分解する酵素の働きを抑える作用があるとしています。

cAMPとは血管平滑筋に作用して血管を拡張し、血流を促進するシグナル因子で、cGMPも同様の働きを持ちます。

分解酵素の働きを抑える作用はバイアグラなどED治療薬と同様のメカニズムで、アカガウクルアは天然のバイアグラとも呼ばれています。

アカガウクルアはDHEAの分泌を促進して性欲を高め、cAMP分解酵素の作用を阻害することで勃起力をサポートします。

まとめ


今回ご紹介した強壮強精ハーブは千年以上の昔から使用されてきたものが多く、食経験が豊富な植物ばかりです。

正しく適量を使用する限り、重篤な副作用は報告されていません

また、効果についても伝統医療だけでなく、現代科学による確認試験が行われたものがほとんどです。

高麗人参とニンニクについては滋養強壮、スタミナ食としてもおなじみで、強精剤としては比較的穏やかな作用といえます。

マカとムイラプアマに関しては古くからの伝統医療において確かな実績がありますが、科学的な解明には至っていません。

カンカニクジュヨウ、トンカットアリ、アカガウクルアに共通するのは血管を拡張させて血流を増やし、勃起力を強化する作用です。

また、トンカットアリとアカガウクルアは血管拡張以外にも、それぞれテストステロンとDHEAという男性ホルモンを増加させる働きが認められています。

今回のハーブ系精力剤を作用の有用性、信頼性という点から比較すると、おすすめは以下の順序となるでしょう。

  1. トンカットアリ
  2. アカガウクルア
  3. マカ
  4. カンカニクジュヨウ
  5. 高麗人参
  6. ムイラプアマ
  7. ニンニク

もちろん、このほかにも数多くのハーブ系精力剤が存在していますが、現在明らかにされている実力からすれば上記のハーブがトップ7といえます。

これらのハーブ系精力剤に加えて、さらに勃起力を高めるアミノ酸系精力剤やミネラルを配合した実力派メンズサプリについてはこちらのサイトで紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

 

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最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

動物系由来と植物系由来精力剤の違い|効果と成分をタイプ別に解説

動物系由来と植物系由来精力剤の違い

男女ともに、性欲を高めるのはアンドロゲンと呼ばれる性ホルモンの働きによるものですが、男性の場合、年齢と共に体内のアンドロゲンは減少し、活性が弱くなるといわれています。

逆に、女性の場合は加齢に伴い体内の女性ホルモンが減少するため、相対的にアンドロゲンの割合が増して性欲が強くなるといわれています。

ですが、働き盛りの男性のみなさん、年齢と共に性欲や勃起力が低下するのは仕方ない、とあきらめないでください。

男性ホルモンの活性は、年齢よりも生活習慣に大きく依存し、30代でEDになる人もいれば70歳を過ぎて現役バリバリの男性もいます。

そこで今回は、強精強壮に役立つといわれる精力剤について、動物由来、植物由来、ミネラルやアミノ酸など単一成分の3種類にわけて、気になる効果の信ぴょう性を明らかにしてみたいと思います。

動物由来の精力剤成分

動物に由来する精力剤には、ヘビやカメ、トカゲなどなぜか爬虫類が多く、なかでも毒を持つタイプが人気のようです。

本当に効果があるのか、気になるその中身を検証します。

マムシ


動物系の2大精力剤といえばマムシとスッポン。

特に赤マムシは効果が強いイメージがありますが、実際には皮が赤いだけで中身は同じです。

マムシが精力剤として珍重されるのは、古くから漢方生薬として利用されてきた歴史があるからのようです。

しかし、中国医学の古書には傷薬や毒消しに処方されてきたとの記述はありますが、精力増強に直接かかわる記述は見当たりません。

強精のイメージは、蛇のペニスが二股に分かれていて、1日中交尾を続ける習性があるから、といわれています。

スッポン


中国最古の薬学書「神農本草経」にも登場するスッポン。

日本でも昔から滋養強壮食として珍重されてきました。

「残すところがない」といわれるスッポンは、肉や内臓、血液などは食用に、骨や甲羅は粉末にされ、漢方生薬として利用されます。

近年、東京大学や富山医科薬科大などでスッポンの薬理機能について実験が行われ、高血圧、肝機能、抗疲労、抗腫瘍、骨粗しょう症などに機能性を有することが報告されています。

しかし、残念ながら精力剤としての作用は確認されていません

オットセイ


オットセイはオス1頭に対してメス20~30頭という一夫多妻制をとる習性があり、中には100頭にのぼるハーレムを形成する精力絶倫なオスもいます。

そんなこともあってか、古くから精力剤として利用されてきました。

オットセイの愛用者として最も有名なのは、江戸幕府11代将軍の徳川家斉で、正室のほかに15人の側室を持ち、男26人、女27人の子をもうけたとされています。

家斉は精力増強のためにオットセイのペニスを粉末にしたものを愛飲していたといい、オットセイ将軍と呼ばれたそうです。

かつて慶応大学医学部で、オットセイのたんぱく質に含まれるペプチド(アミノ酸の集合体)に「カロペプタイド」と名付けて行われた研究が行われ、カロペプタイドには末梢血管を拡張して血流を促進し、新陳代謝を活発にする作用があると報告しています。

研究グループによると、神経痛、リウマチ、腰痛、ぜんそくなどに効果がある、としていますが、残念ながら精力増強に関する効果の報告はありません。

この研究は今から50年以上前の1967年に行われ、その後カロペプタイドに関する研究が行われたとする記録は見当たりません。

余談ですが、徳川家斉はオットセイ以外にもショウガが大好物で毎日食べていたそうです。

さらに、当時としては珍しい牛乳を煮詰めた高たんぱく食品「白牛酪(はくぎゅうらく)」も好んで食べていたそうですので、絶倫の秘密はそのあたりにあるのかもしれません。

コブラ


コブラもマムシ同様、精力剤として人気の蛇ですが、頭のカタチと強そうなイメージが精力絶倫になれそうな気にさせてくれるからでしょうか。

しかし、コブラの実力もやはり実証されたものではなさそうです。

1960年代に九州大学でコブラ、ハブ、マムシの毒性を調べたところ、マムシの毒が最も強く、次いでハブ、コブラの順でした。

ヘビの毒に精力剤としての効果があるとするなら、コブラの効果は3種の中でもっとも低いということになりそうです。

2017年に厚生労働省がネットで販売されている精力系の健康食品を買い上げ調査したところ、コブラエックスという商品からシルデナフィル(バイアグラの主成分)が検出されています。

この商品の正体はコブラの名を借りたバイアグラであり、残念ながらコブラに格別な効果は期待できそうもありません。

ヤモリ

漢方で強精強壮薬として使用されるのはニホンヤモリではなく、東南アジア原産のトッケイヤモリという種類で、別名をオオヤモリといいます。

オオヤモリの内臓を取り除いて乾燥させ、開いた干物のようになったオスとメスのお腹側を張り合わせたものが生薬の「蛤?(ゴウカイ)」です。

精力剤として使用する際には丸ごとアルコール度数の高い酒に漬け込んで飲みます。

このゴウカイ酒には男性ホルモン様の作用があるといわれていますが、この説の正確な出典や分析データなどは見当たりません

オオヤモリの交尾は2~3日続くといわれており、そこから精力絶倫の効能が伝えられるようになったといわれています。

植物由来の精力剤成分

植物由来の精力剤成分は、東南アジアや南米など気温の高い地域に由来するものが多いようです。

植物が過酷な環境で生き残るために、繁殖に有益な成分をつくるようになったのかもしれません。

ニンニク


強精食の代表ニンニクにはアリインという含硫アミノ酸(イオウ成分を含むアミノ酸)が豊富に含まれています。

ニンニクの細胞内に存在するアリインは、すりおろすなどして細胞が壊れると、酵素の働きであの独特の匂い成分アリシンに変化します。

アリシンはビタミンB1の吸収を高め、血中濃度を長時間に渡って維持します。

ビタミンB1は疲労物質を分解して疲労回復に働くビタミンですが、ニンニクに含まれる別の成分には新陳代謝を高めて疲労を軽減する作用があるといわれています。

ちなみに、ニンニクと同じネギ属のタマネギや長ネギにも男性ホルモンを活性化する作用があります。

ニンジン


ニンジンといってもカレーに入っている、あのニンジンではありません。

古来、ニンジンといえば高級漢方生薬としておなじみの高麗人参を指していましたが、日本では後から伝来した野菜のセリニンジンが広く普及したため、いつのまにかニンジンといえば赤い野菜の方を指すようになりました。

国内での高麗人参の正式名称はオタネニンジンとされていますが、この名前は、徳川吉宗が諸大名に栽培を奨励したため、「御種人参」と呼ばれていたことに由来します。

オタネニンジンの生理活性物質はジンセノサイドというサポニンで、性ホルモンとよく似たステロイドの一種です。

ジンセノサイドは男性ホルモンや女性ホルモンの受容体と結合するため、男女ともに性ホルモンの補充に似た働きをします。

男性では性欲やEDの改善に、女性では更年期障害の緩和に役立つと考えられています。

オタネニンジンと同種のエゾウコギやサンシチニンジン(田七人参)にも、同じような作用が知られています。

マカ


精力剤として高い人気を誇る「アンデスの女王」マカ。

マカもニンジンと同様、男性だけでなく女性のホルモンバランスを整えることで知られています。

マカの強精作用についてはいくつかの試験で男性の性欲を改善したとする報告がありますが、医学的な裏付けのある研究はまだありません。

マカと男性の性欲に関する研究では、マカは性ホルモンの量や活性には影響しないとする説と、男性ホルモンの活性を高めるとする報告がそれぞれあります。

また、マカに含まれるどの成分が性機能に作用するのかもわかっていません。

日本では、ネギ属と同じくマカに含まれる含硫アミノ酸の作用によるもの、とする説が主流ですが、マカの消費量世界一のアメリカではマカ独特の脂肪酸にあると考えられています。

マカエンというマカの脂肪酸には脳内麻薬のような作用があり、セックスの司令塔である脳を刺激することで、性欲や勃起力を高めるといわれています。

しかしながら、現段階ではマカの実力は謎のベールに包まれたままです。

トンカットアリ


マレーシアなど東南アジア一帯で自生する低木「トンカットアリ」は、古くから男性向けの催淫剤として珍重されてきました。

トンカットアリは非常に成長が遅く栽培に向かないため、これまではマレーシアやベトナムなど、原産地でしか使用されてきませんでした。

ところが、シンガポール大学とマレーシア大学の5年間にわたる共同研究の結果、トンカットアリの勃起力に対する強力な作用が明らかにされ、マレーシア政府の後押しによる商品化が進められています。

米国マサチューセッツ大学とマレーシア大学が共同で行った男性不妊症患者に対する試験では、男性ホルモンの量を増やして精子の量と運動性を高め、妊娠成功率を改善しました。

また、マレーシア大学の別の研究では、トンカットアリを1週間摂取した後に、精巣で合成される男性ホルモンの量が480%増加した、と報告しています。

マウスを用いた実験では、去勢されたマウスの性交能力を維持したとされ、韓国の研究では男性ホルモンの活性化はニンジンの5倍に相当すると報告しています。

トンカットアリは男性ホルモンに影響を与えるだけでなく、直接ペニスに作用し、勃起力を高めるメカニズムも併せ持ちます

ソフォン(アカガウクルア)


ソフォンは別名をアカガウクルアといい、原産地のタイでは男性向けの精力剤として、特に性的な若返りを意味する回春剤として昔から人気のハーブです。

ペニスは、海綿体のなかに張りめぐらされた末梢血管が拡張して、大量の血液が送り込まれることで勃起します。

しかし、逆に血管を収縮させる酵素も働いているため、一定時間を過ぎると勃起は収まります。

バイアグラなどのED治療薬は、この酵素の働きを阻害することで勃起をサポートしますが、ソフォンにはED治療薬と同じように酵素の働きを阻害する作用があります。

タイの国立大学で行われたED患者に対する臨床研究でこのメカニズムは立証され、被験者の8割にEDの改善がみられました。

バイアグラなどED治療薬には一定の割合で副作用が起こり、心臓の病気や服用している薬との相互作用によっては生命にかかわることもあります。

ソフォンはこのような副作用の心配がないED治療に役立つ素材として注目を集めています。

ミネラルやアミノ酸などの単一精力剤成分

動物や植物に由来する成分は、主成分以外の成分や不純物を含んでいます。

これらの成分に対して、ミネラルやアミノ酸など単一の成分として働く栄養素があります。

これらの多くはからだにとって不可欠な機能性成分です。

亜鉛


セックスミネラルの異名を持つ亜鉛ですが、その理由は男性ホルモンと精子の製造にあります。

亜鉛は体内で数百種類の酵素やたんぱく質の構成要素として、生体機能を維持するために不可欠なミネラルです。

代表的な働きだけでも、DNAの分裂とコピー、たんぱく質の合成、骨や髪の成長のほか、血糖値をコントロールするインスリン合成からエネルギーの産生まで、広く利用されており、欠乏すると、貧血、食欲不振、脱毛、免疫力の低下、認知機能の低下などを引き起こします。

セックスに関する作用としては、精子と男性ホルモンの合成に深く関わっています。

そのため亜鉛の不足は、勃起力の低下、精子の減少、性欲減退などの男性更年期の原因となります。

亜鉛を多く含む食品として牡蠣がよく知られていますが、内臓を丸ごと食べる小魚や豚レバーなどにも多く含まれています。

亜鉛は、精力を維持向上させるために欠くことのできないミネラルです。

タウリン


栄養ドリンクの主成分としておなじみのタウリンですが、本来はアミノエチルスルホン酸という肝機能改善薬です。

そのため、医薬品や医薬部外品である栄養ドリンクには配合できますが、エナジードリンクなどの一般食品には配合することができません。

一方、タコやイカなどに含まれる天然のタウリンは医薬品ではなく食品扱いとなりますが、天然のタウリンを抽出するのはコストがかかるので、日本国内ではサプリメントとしてのタウリンは販売されていません。

タウリンは精子にも含まれていますが、勃起力や性欲には影響しませんので、精力剤としての効果は望めないでしょう。

アルギニン


タウリンを配合できないエナジードリンクが、タウリンの代用品として採用しているのがアルギニンです。

アルギニンは肝臓で有害なアンモニアを分解する際に利用されるアミノ酸で、分解の過程でアンモニアから窒素を受け取ります。

アルギニンはこの窒素をもとに一酸化窒素(NO)へと変換されます。

一酸化窒素には血管を拡げる作用があるため、アルギニンは勃起にも深く関わっています

ペニスの海綿体でアルギニンが一酸化窒素に変換されることで、海綿体の血管は大きく拡がり、勃起に必要な大量の血液を導入することが可能となるのです。

しかし、アルギニンはたんぱく質を構成する必須アミノ酸であり、また、成長ホルモンの分泌を促す神経伝達物質でもあります。

さまざまな働きに利用されるため、肉などのたんぱく質食品からの摂取だけでは不足することがあります。

シトルリン


アルギニンが一酸化窒素に変換されるとき、同時につくり出されるのがシトルリンです。

シトルリンもアミノ酸の一種ですが、たんぱく質を構成しない遊離アミノ酸なので、血流に乗ってからだのなかを巡っています。

シトルリンはアルギニンのように多くの役割を持っておらず、そのほとんどがアルギニンに再合成されます。

そのため、体内のアルギニンを効率よく増やすためには、アルギニンを摂るよりもシトルリンを摂るほうが適しています

血液中の濃度を調べてみると、アルギニンが投与後30分~2時間でピークを迎え、その後は消失していくのに対し、シトルリンは投与後1~2時間でピークを迎えそれが8~12時間持続します。

このため、アルギニンとシトルリンを同時に摂取することで、血中濃度のピークが早く訪れ、長時間維持されると考えられます。

シトルリンはアルギニンの半分量で同程度の血中濃度に至ると考えられますので、シトルリン/アルギニン比は1:1か、1:2くらいが適量といえるでしょう。

まとめ


動物由来の素材は、毒を持つものや習性などから精力絶倫をイメージさせる動物が人気のようです。

しかし、動物性の精力剤は効果や機能性のメカニズムなどがはっきりしないものが多く、文字通り健康食品の域を出ていない印象です。

一方、植物性の精力剤成分は伝統医療などメディカルハーブとしての歴史が長く、効果についても科学的な研究により明らかにされているものが多くあります。

現在の医薬品の多くが天然の植物に由来することから、より効果が期待できるのもうなずけます。

アミノ酸などの栄養素については、もともと私たちの体内にある成分であり、生理機能の維持に不可欠なものです。

乱れた食生活や生活習慣によって歪んでしまったからだ本来の機能を取り戻し、正常に働くようにするために補給してあげることは重要です。

精力を高めるために、シトルリン、アルギニン、亜鉛については欠かすことのできない成分であり、トンカットアリやソフォンは内外の研究機関が機能性を明らかにした、価値のあるハーブといえるでしょう。

また、食生活では良質のたんぱく質に加えてニンニクやネギ類を積極的に摂り、余裕があればマカやニンジンを試してみるのもいいでしょう。

シトルリンなどのアミノ酸類とこれらの成分を一度に効率よく摂取するならサプリメントがおすすめです。

さまざまな成分を配合した強精強壮サプリについては、以下の別記事にて詳しく解説しています。

比較検討のポイントも書いてありますので、ぜひ参考にしてください。

 

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最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

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